約 7,635 件
https://w.atwiki.jp/trebor/pages/629.html
マイマップ 奉納年月 奉納者 区分 奉納場所保管場所 備考 画像へのリンク 弘化2年(1845) 大西清太郎正成 現存 兵庫県たつの市(不明) (不明)兵庫県たつの市篠首 三裏耕平 和算の館 明治7年2月(1874) 三木豊久 現存 兵庫県たつの市御津町朝臣 大年神社 明治23年8月(1890) 橋本正好門人萩本庄太郎英政他1名 現存 兵庫県たつの市神岡町沢田38 梛八幡神社 明治16年10月(1883) 鈴村三郎右衛門吉照門人永田竹松他3名 現存 兵庫県たつの市揖西町中垣内甲799-1 井関三神社 明治20年7月(1887) 鈴村三良右エ門吉照門人猪沢芳太郎照光 現存 兵庫県たつの市揖西町北山371 三方荒神社 明治11年10月(1878) 長谷川先生雄門人石田時太郎義信 現存 兵庫県たつの市誉田町広山119 阿宗神社 明治8年10月(1875) 有松諦治則雄門人富井春太郎他1名 現存 兵庫県たつの市龍野町中霞城2 竜野神社 和算の館 明治2年6月(1869) 有松諦治則雄門人長谷川儀左衛門 現存 兵庫県たつの市龍野町日山449-1 粒坐天照神社 和算の館 文政8年(1825) 中西流算学緒方久米助義門人 延河源吉久徴 現存 兵庫県たつの市龍野町日山449-1 粒坐天照神社 和算の館 文政9年抄春(1826) 山田精兵衛貴且 現存 兵庫県伊丹市宮ノ前3-6-4 猪名野神社 文政11年(1828) 山田精兵衛貴且 復元 兵庫県伊丹市宮ノ前3-6-4 猪名野神社 嘉永6年正月(1853) 岡田弥三郎他9名 復元 兵庫県伊丹市宮ノ前3-6-4 猪名野神社 和算の館 嘉永6年6月(1853) 佐藤馬藏恒信他1名 現存 兵庫県伊丹市昆陽北1-5-21 西天神社筒井豊 和算の館 嘉永6年6月(1853) 佐藤馬藏恒信他1名 復元 兵庫県伊丹市昆陽北1-5-21 西天神社 和算の館 文政年間(1831) 荒池佐祐幸 閲 現存 兵庫県伊丹市寺本2-169 昆陽寺 嘉永年間(1854) 算道家元門人荒池佐助他16名 現存 兵庫県伊丹市寺本2-169 昆陽寺 明治9年10月(1876) 佐藤善一郎貞次 現存 兵庫県加古郡稲美町国安538 天満神社 和算の館 明治9年9月(1876) 佐藤善一郎門人原鉄之助貞光他4名 現存 兵庫県高砂市阿弥陀町生石171 生石神社 市指定文化財 和算の館 明治9年9月(1876) 佐藤善一郎貞次門人5名 復元 兵庫県高砂市阿弥陀町生石171 生石神社 平成12年12月(2000) 東洋大学教授 米山忠興/高砂神社宮司 小松守道 現存 兵庫県高砂市高砂町東宮町190 高砂神社 和算の館 平成26年2月(2014) 東洋大学教授 米山忠興/高砂神社宮司 小松守道 現存 兵庫県高砂市高砂町東宮町190 高砂神社 和算の館 文化8年正月(1811) 寅年の男、裏面に下垣内市左衛門 復元 兵庫県三田市藍本1057 酒滴神社 和算の館 明治14年2月(1881) 小森派算法小森安太郎17名 現存 兵庫県三木市吉川町稲田557 若宮神社 和算の館 明治3年3月(1870) 石井藤五郎門人和住中五郎 現存 兵庫県宍粟市山崎町門前177 八幡神社 明治3年3月(1870) 石井藤五郎門人西山弥平治 現存 兵庫県宍粟市山崎町門前177 八幡神社 昭和55年(1980) 県立篠山産業高等学校丹南分校普通科6回生一同 現存 兵庫県篠山市見内1-3 二村神社 和算の館 天保13年季冬(1842) 佐久間杢之亟質男佐久間二郎太郎纉他2名 復元 兵庫県西宮市社家町1-17 西宮神社 和算の館 文化5年9月(1876) 佐藤要輔正次 現存 兵庫県赤穂郡上郡町上郡468 上郡天満神社 和算の館 寛政3年(1791) 無禮善日門弟浜田文治 現存 兵庫県赤穂市大津1060 大津八幡神社 和算の館 寛政3年(1791) 無禮善日門弟浜田文治 複製 兵庫県赤穂市大津1060 大津八幡神社 和算の館 明治10年8月(1877) 富山鶴吉 現存 兵庫県相生市矢野町二木533 八幡神社 明治18年3月(1885) 佐藤善一郎貞次閲中川新蔵正矩他5名 現存 兵庫県丹波市青垣町遠阪1642 熊野神社 和算の館 平成26年12月14日(2014) 尼子騒兵衛 現存 兵庫県尼崎市潮江2-38-5 素盞鳴神社 和算の館 平成13年3月7日(2001) 射添中学校3年生 伊井 洋輔 現存 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 和算の館 平成13年3月7日(2001) 射添中学校3年生 石井 靖之 現存 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 和算の館 平成13年3月7日(2001) 射添中学校3年生 岡本 康宏 現存 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 和算の館 平成13年3月7日(2001) 射添中学校3年生 田中 孝明 現存 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 和算の館 平成13年3月7日(2001) 射添中学校3年生 田中 良二 現存 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 和算の館 平成13年3月7日(2001) 射添中学校3年生 休 芳和 現存 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 和算の館 平成13年3月7日(2001) 射添中学校3年生 山本 俊彦 現存 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 和算の館 平成13年3月7日(2001) 射添中学校3年生 石井 絵理 現存 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 和算の館 平成13年3月7日(2001) 射添中学校3年生 奥谷 亜希 現存 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 和算の館 平成13年3月7日(2001) 射添中学校3年生 尾崎 麻耶 現存 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 和算の館 平成13年3月7日(2001) 射添中学校3年生 片山 知美 現存 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 和算の館 平成13年3月7日(2001) 射添中学校3年生 北村 理恵 現存 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 和算の館 平成13年3月7日(2001) 射添中学校3年生 宅見栄美子 現存 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 和算の館 平成13年3月7日(2001) 射添中学校3年生 田中小百合 現存 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 和算の館 平成13年3月7日(2001) 射添中学校3年生 谷渕 愛 現存 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 和算の館 平成13年3月7日(2001) 射添中学校3年生 西 真実 現存 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 和算の館 平成13年3月7日(2001) 射添中学校3年生 西垣 彩 現存 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 和算の館 平成13年3月7日(2001) 射添中学校3年生 古川 佑美 現存 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 和算の館 平成13年3月7日(2001) 射添中学校3年生 森脇 里美 現存 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 和算の館 平成13年3月7日(2001) 射添中学校3年生 細川恵梨奈 現存 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 和算の館 平成14年3月14日(2002) 今尾悟也,田中勇太,長岡謙二 現存 兵庫県美方郡香美町村岡区村岡723 黒野神社 和算の館 明治3年梅月(1870) 長谷川百山門人 現存 兵庫県姫路市井ノ口437 荒川神社 明治21年(1888) 一井準次郎・菅埜孫次郎 現存 兵庫県姫路市広畑区西蒲田89 西蒲田天満神社 明治27年(1894) 一井某・菅原某 現存 兵庫県姫路市広畑区西蒲田89 西蒲田天満神社 明治13年2月(1880) 木村知治門人 現存 兵庫県姫路市広嶺山52 廣峯神社 明治18年11月(1885) 石田正義門人 現存 兵庫県姫路市広嶺山52 廣峯神社 明治12年11月(1879) 東塚嬉楽門人福田太市白藤他12名 現存 兵庫県姫路市飾磨区英賀宮町2-70 英賀神社 和算の館 明治12年11月(1879) 東塚嬉楽門人福田太市白藤他12名 復元 兵庫県姫路市飾磨区英賀宮町2-70 英賀神社 和算の館 明治32年5月(1899) 赤垣栄治郎門人長谷音作他2名 現存 兵庫県姫路市林田町上構200 祝田神社 明治12年4月(1879) 佐藤善一郎貞次閲門人藤本徳兵忠義他5名 現存 兵庫県豊岡市出石町宮内99 出石神社 和算の館 文化2年(1805) 村上愛助辰長 復元 兵庫県明石市人丸町1-26 柿本大明神社 和算の館 天保15年(1844) 蓮常寺村 吉村幾之尉門人 同村 丸尾周之輔 現存 兵庫県揖保郡太子町宮本168 石海神社 和算の館 明治6年5月(1873) 首藤乕松 現存 兵庫県揖保郡太子町福地485 崇導神社 明治16年5月(1883) 首藤虎松 現存 兵庫県揖保郡太子町福地485 崇導神社 明治26年2月(1893) 中井直正門人太田治吉頼正他3名 現存 兵庫県揖保郡太子町鵤709 斑鳩寺 明治21年1月(1888) 佐藤善一郎門人井戸延平忠秀他6名 現存 兵庫県養父市左近山(不詳) 地蔵堂 町指定文化財 和算の館
https://w.atwiki.jp/sangaku/pages/38.html
INDEX 奉納年月 奉納者 区分 奉納場所保管場所 備考 28001 寛政3年(1791) 無禮善日門弟浜田文治 複製 兵庫県赤穂市大津1060 大津八幡神社 28002 寛政3年(1791) 無禮善日門弟浜田文治 兵庫県赤穂市大津1060 大津八幡神社 28003 文化2年(1805) 村上愛助辰長 復元 兵庫県明石市人丸町1-26 柿本大明神社 28004 文化5年(1808)9月 佐藤要輔正次 兵庫県赤穂郡上郡町上郡468 上郡天満神社 28005 文化8年(1811)正月 寅年の男、裏面に下垣内市左衛門 復元 兵庫県三田市藍本1057 酒滴神社 28006 文政8年(1825) 中西流算学緒方久米助義門人 延河源吉久徴 兵庫県たつの市龍野町日山449-1 粒坐天照神社 28007 文政9年(1826)抄春 山田精兵衛貴且 兵庫県伊丹市宮ノ前3-6-4 猪名野神社 28008 文政11年(1828) 山田精兵衛貴且 復元 兵庫県伊丹市宮ノ前3-6-4 猪名野神社 28009 天保13年(1842)季冬 佐久間杢之亟質男佐久間二郎太郎纉他2名 復元 兵庫県西宮市社家町1-17 西宮神社 28010 天保15年(1844) 蓮常寺村 吉村幾之尉門人 同村 丸尾周之輔 兵庫県揖保郡太子町宮本168 石海神社 28011 弘化2年(1845) 大西清太郎正成 兵庫県たつの市 (不詳)兵庫県たつの市篠首 個人蔵 28012 嘉永6年(1853)6月 佐藤馬藏恒信他1名 複製 兵庫県伊丹市昆陽北1-5-21 西天神社 28013 嘉永6年(1853)6月 佐藤馬藏恒信他1名 兵庫県伊丹市昆陽北1-5-21 西天神社個人蔵 28014 嘉永6年(1853)正月 岡田弥三郎他9名 復元 兵庫県伊丹市宮ノ前3-6-4 猪名野神社 28015 明治2年(1869)6月 有松諦治則雄門人長谷川儀左衛門 兵庫県たつの市龍野町日山449-1 粒坐天照神社 28016 明治3年(1870)3月 石井藤五郎門人和住中五郎 兵庫県宍粟市山崎町門前177 八幡神社 28017 明治3年(1870)3月 石井藤五郎門人西山弥平治 兵庫県宍粟市山崎町門前177 八幡神社 28018 明治3年(1870)梅月 長谷川百山門人 兵庫県姫路市井ノ口437 荒川神社 28019 明治6年(1873)5月 首藤乕松 兵庫県揖保郡太子町福地485 崇導神社 28020 明治7年(1874)2月 三木豊久 兵庫県たつの市御津町朝臣 大年神社 28021 明治8年(1875)10月 有松諦治則雄門人富井春太郎他1名 兵庫県たつの市龍野町中霞城2 竜野神社 28022 明治9年(1876)10月 佐藤善一郎貞次 兵庫県加古郡稲美町国安538 天満神社 28023 明治9年(1876)9月 佐藤善一郎貞次門人5名 複製 兵庫県高砂市阿弥陀町生石171 生石神社 28024 明治9年(1876)9月 佐藤善一郎門人原鉄之助貞光他4名 兵庫県高砂市阿弥陀町生石171 生石神社 市指定文化財 28025 明治10年(1877)8月 富山鶴吉 兵庫県相生市矢野町二木533 八幡神社 28026 明治11年(1878)10月 長谷川先生雄門人石田時太郎義信 兵庫県たつの市誉田町広山119 阿宗神社 28027 明治12年(1879)11月 東塚嬉楽門人福田太市白藤他12名 複製 兵庫県姫路市飾磨区英賀宮町2-70 英賀神社 28028 明治12年(1879)11月 東塚嬉楽門人福田太市白藤他12名 兵庫県姫路市飾磨区英賀宮町2-70 英賀神社 28029 明治12年(1879)4月 佐藤善一郎貞次閲門人藤本徳兵忠義他5名 兵庫県豊岡市出石町宮内99 出石神社 28030 明治13年(1880)2月 木村知治門人 兵庫県姫路市広嶺山52 廣峯神社 28031 明治14年(1881)2月 小森派算法小森安太郎17名 兵庫県三木市吉川町稲田557 若宮神社 28032 明治16年(1883)10月 鈴村三郎右衛門吉照門人永田竹松他3名 兵庫県たつの市揖西町中垣内甲799-1 井関三神社 28033 明治16年(1883)5月 首藤虎松 兵庫県揖保郡太子町福地485 崇導神社 28034 明治18年(1885)11月 石田正義門人 兵庫県姫路市広嶺山52 廣峯神社 28035 明治18年(1885)3月 佐藤善一郎貞次閲中川新蔵正矩他5名 兵庫県丹波市青垣町遠阪1642 熊野神社 28036 明治20年(1887)7月 鈴村三良右エ門吉照門人猪沢芳太郎照光 兵庫県たつの市揖西町北山371 三方荒神社 28037 明治21年(1888)1月 佐藤善一郎門人井戸延平忠秀他6名 兵庫県養父市左近山(不詳) 地蔵堂 市指定文化財? 28038 明治21年(1888) 一井準次郎・菅埜孫次郎 兵庫県姫路市広畑区西蒲田89 西蒲田天満神社 28039 明治23年(1890)8月 橋本正好門人萩本庄太郎英政他1名 兵庫県たつの市神岡町沢田38 梛八幡神社 28040 明治26年(1893)2月 中井直正門人太田治吉頼正他3名 兵庫県揖保郡太子町鵤709 斑鳩寺 28041 明治27年(1894) 一井某・菅原某 兵庫県姫路市広畑区西蒲田89 西蒲田天満神社 28042 明治32年(1899)5月 赤垣栄治郎門人長谷音作他2名 兵庫県姫路市林田町上構200 祝田神社 28043 昭和55年(1980) 県立篠山産業高等学校丹南分校普通科6回生一同 兵庫県篠山市見内1-3 二村神社 28044 平成12年(2000)12月 東洋大学教授 米山忠興高砂神社宮司 小松守道 兵庫県高砂市高砂町東宮町190 高砂神社 28045 平成13年(2001)3月7日 射添中学校3年生 伊井 洋輔 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 28046 平成13年(2001)3月7日 射添中学校3年生 石井 靖之 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 28047 平成13年(2001)3月7日 射添中学校3年生 岡本 康宏 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 28048 平成13年(2001)3月7日 射添中学校3年生 田中 孝明 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 28049 平成13年(2001)3月7日 射添中学校3年生 田中 良二 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 28050 平成13年(2001)3月7日 射添中学校3年生 休 芳和 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 28051 平成13年(2001)3月7日 射添中学校3年生 山本 俊彦 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 28052 平成13年(2001)3月7日 射添中学校3年生 石井 絵理 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 28053 平成13年(2001)3月7日 射添中学校3年生 奥谷 亜希 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 28054 平成13年(2001)3月7日 射添中学校3年生 尾崎 麻耶 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 28055 平成13年(2001)3月7日 射添中学校3年生 片山 知美 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 28056 平成13年(2001)3月7日 射添中学校3年生 北村 理恵 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 28057 平成13年(2001)3月7日 射添中学校3年生 宅見栄美子 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 28058 平成13年(2001)3月7日 射添中学校3年生 田中小百合 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 28059 平成13年(2001)3月7日 射添中学校3年生 谷渕 愛 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 28060 平成13年(2001)3月7日 射添中学校3年生 西 真実 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 28061 平成13年(2001)3月7日 射添中学校3年生 西垣 彩 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 28062 平成13年(2001)3月7日 射添中学校3年生 古川 佑美 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 28063 平成13年(2001)3月7日 射添中学校3年生 森脇 里美 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 28064 平成13年(2001)3月7日 射添中学校3年生 細川恵梨奈 兵庫県美方郡香美町村岡区川会642 長楽寺 28065 平成14年(2002)3月14日 今尾悟也,田中勇太,長岡謙二 兵庫県美方郡香美町村岡区村岡723 黒野神社 28066 平成26年(2014)12月14日 尼子騒兵衛 兵庫県尼崎市潮江2-38-5 素盞鳴神社 28067 平成26年(2014)2月 東洋大学教授 米山忠興高砂神社宮司 小松守道 兵庫県高砂市高砂町東宮町190 高砂神社 28068 文政 荒池佐祐幸 閲 災難 兵庫県伊丹市寺本2-169 昆陽寺 28069 嘉永 算道家元門人荒池佐助他16名 災難 兵庫県伊丹市寺本2-169 昆陽寺 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/sexyvoice/pages/323.html
*林家* 「ただいま~。あっお父さん居たんだ。」 「ニコ、おかえり。」 テーブルに山のように積まれた豆を必死に数えている父・竹男。 「あっ!そっか!今日節分かぁ!私も食べよう。」 私もイスに座り豆を手にとる。 『ただいま~』お母さんと一海ちゃんが帰ってきた。 「ただいま~。あら、二人して豆食べてるの?」 「ただいま。あ~私も食べよっ!」みんな席に着き、豆を数えはじめる。 「(17…18)よし!」 「えっ?一海ちゃん。18粒しか取ってないじゃん?この前誕生日…。何ごまかしてんの?」 「ニコやっぱ聞こえてた?あ~!年は取りたくないな~。節分って現実に戻らされるんだよね。」 遠い目をする一海ちゃんに思わず「何で?」って聞いてしまう。 「自分の歳を思いしらされるんだよね…。まぁニコにはまだ分かんないよ!」 隣で深くうなずくお父さん。 「分かるな~。お父さんくらいの歳になると豆だけでお腹いっぱいになってさ。もう歳なんだから 無理すんなっ!って言われてるみたいなんだよな~。」 「ふーん。」…何で大人はみんな今日を元気に迎えられたことを、素直に喜べないのだろう。 まぁアタシも素直じゃないけど。 ボリボリ… 一人、話に交じることもなく豆をひたすら食べ続けている母・雪江。 「ちょっとお母さん食べ過ぎじゃない?数えてる?」 心配した一海ちゃんが話かける。 「え?だって沢山あるし残したらもったいないじゃない!」 山盛りの豆に指をさして一海ちゃんに反論するお母さん。 「え~!ないない!」 「一海いいんだよ。母さんはもう三百歳くらいだから。」「プッ!もぅ(笑)シ~!」 一海ちゃんもお父さんも、もう聞こえちゃってるよ…。 「何?お父さん!私のことそんなふうに思ってたの?」(ほらね…) 「嫌ぁぁ!なぁ…?」 「なぁって…ねぇニコ?」 「えっ?アタシは…。(二人ともアタシにふってこないでょ~)」 お母さん泣きそうじゃん。あ~ぁ。 「もっ!信じられないっ!」 豆をお父さんに投げつけ始めるお母さん。 「痛っ!いて~よ。痛っ!ちょっと」 「あ~あ始まっちゃった。」二人の夫婦ゲンに呆れる一海ちゃん。 「お父さんの鬼!!」 「鬼顔はどっちだよ!」 「あ゛~!!」ニコの叫びにみんな手を止める。 「ちょ!ちょっとストップ!!待ってて。」 そう言うと、ニコは急いで二階の部屋に上がっていく。 そして"あるもの"を手に取るとすぐに戻った。 「ニコ何よ~!」まぁ見ててっ! 「!!じゃーん!!」 ニコは背中に隠していた"あるもの"をみんなの前に出す。 「お父さんが去年の誕生日にくれたお面だよ~。鬼だよ!豆まきにぴったり!でしょ?」 お父さんに手渡すと早速顔につけ踊りだす。 「懐かしいな~。」 更に呆れる一海ちゃん。 「ニコ~。このお面部屋に飾るの、怖いからやめてよね。」 「え~?いい思い出だし。いいじゃ~ん!」 怒っていたお母さんも冷静に話だす。 「そうね。急に思い出しちゃた。あの時のこと。(グスッ…)あの時のみんな元気かしらね?」 お母さんが静かになり内心ホッとする竹男。 「母さん。このお面で色んなこと言ったよな~。」 お母さんの背中をさする。 「よし…今年もあの店に家族で食べに行くか~!?」 「そうね~。」「ニコ?そうしよ?」 お母さんを慰めるためだと思うけど、必死になるお父さんと一海ちゃんがかわいい。 「あれはさ~、みんなで食べたから良くてさ。美味しかったんだよ~。」 私は相変わらずかわいくない発言をする。 『ハンバーグさん、フランス人、地蔵堂の社長、よっちゃん、シェフ、そして ロボ 』 「ニコはみんながいいのか~。そ~いや、あの変わった青年!ニコと同じ誕生日の~。えっと…」 「ロボ?…のこと?」 ニコは久しぶりにその名前を口にした。 「そう!ロボだったなっ!アイツふざけてるケド何か憎めないやつだったよな!最近みてないな~。 一海はもうつきまとわれてないのか?」 「知らないよ~。ニコ会ってないの?」 「…うん。」 「へぇ。何だかんだ言って仲良かったのにね。あんたたち」 ロボを最後にみかけたて、あの後私はすぐ塾に通いだして、今までの道はあまり通らなくなったから… ロボとばったり会うこともなくなっていた。 話したい時も、何て用事で電話していいか分からなくて、ロボから電話を掛けてきたら会ってやろうとか、 思ってて。 ロボどうしてるかなぁ? 「ねぇ~ニコ聞いてんの?お父さんの話!」 一海ちゃんに言われてハッとする。 「ごめん。聞いてなかった。何?」 「だからなっ。今年のニコの誕生日。ロボ君も誘ってあの店で皆でしよう!」 「え~!!ロボも?何で?一海ちゃんいいの?」 「いいよ。私は!それにみんなでしたほうが楽しいでしょ?」 まぁアタシがみんなでって言ったから否定は出来ないな… 「じゃあ決まりだな!お母さん予約しておきなさい。」 「バカね!お父さんったら!まだ3ヶ月も先のことよ。早いわょ!」 アハハハッ て、その前にサラリーマンと友達ってところに心配しろよ!!ロボだから許されるのかなぁ。 私の誕生日はロボの誕生日でもあって、ロボも一緒に今年はハンバーグを食べようと何故か決まってしまった。ノンキなお父さんとお母さんはさっきのケンカが嘘のように、楽しそうにあの日の思い出を語ってて。 私と一海ちゃんは部屋でテスト勉強をし始めた。 私はどうやってロボを誘おうか考えていて勉強はしているふりだった。 「ねぇ。ニコ?」 「何?一海ちゃん?」 「正直に答えてね。 ニコあのオタクのこと…好きだったでしょ?」 シーン… 「何言ってんの~?」 ヤバイ動揺しちゃうよ。 「お姉様だよ~!分かるよ。ニコの気持ちくらい。どうして会ってないの?」 「か、一海ちゃん反対してたじゃん!変だよ~。」 焦るな私!! 「だってね~。ニコには何にもしないまま諦めてほしくないからさ。」 「一海ちゃんも何かあった?」 「私のことはいいの!まさかあのオタクにフラレたの?まぁニコが告白するタイプには見えないな~。」 「フッ、フラレ…¥☆#※!とにかく、ロボとは忙しいから会ってないだけ!」 「フーン・・・ならいいケド!誕生日楽しみ~」 ははぁ~ん!だから一海ちゃん、誕生日OKしたな…。アタシってダサい…。 もう勉強どころじゃないな…。一海ちゃんに色いろ聞かれる前に寝よう。よし! 「私さ。もう寝るね。」 焦って教科書の山を崩してしまう。 「(笑) おやすみニコ」 笑わないでよ。あ~あ、とにかく、何とかは急げって言うし!明日ロボに電話してみよう!いや!? 偶然を装おって会いに行くとか。 ロボのことを、ベッドの中で眠らずに、ずっと考えてた。 ロボ番号代えてないよね? ちゃんとご飯買えるお金あるかな? まだテレクラ通ってて、彼女出来てたりして… ロボに聞きたいことも、知りたいこともいっぱいあるよ。だからこのキッカケを大事にするから、だからロボ。 また私と一緒に時間を過ごして。 ロボと連絡をするキッカケが出来た。 本当はずっと連絡がとりたいって思っていた。 地蔵堂の社長が言ってたように、別れないと新しい出会いはないのかもしれない。 でもロボは違う。 私にとって取り替えのきかない存在なんだって離れて気付いた。 学校帰り、そんな事を考えてたらいつの間にか家に着ていた。 「ただいまぁ」 早く着替えてロボに会いに行こう。 二階の部屋のドアを開ける。 「あっ、一海ちゃんいたんだね~。」 勉強机に何かにとりつかれたように昨日から向かっている。 「いたわよ。あ~疲れた。ニコは?今日も塾?」 「ううん。今日は塾じゃないよ。違うよ。」 鞄をおいて、制服を脱ぐ 「"ロボ"に会いに行くんだ?」 「な!何で??」 「顔に書いてあるよ」 思わず顔を隠してしまう。 「(笑)ニコにも可愛いトコあるんだね~。」 「うっるさいな~。そんな事言ってると、一海ちゃんまたテストで赤点とっちゃうよ。」 「はいはい。私は勉強しますぅ!」 タンスの奥からロボといた時着ていた服を取り出す。 「うん。これにしよう!」 あれから、身体も成長したから似合わなくなってしまったけど、この服のほうがロボが私だって 気付いくれると思った。 「まぁ、あんまり可愛いくしてくとあの変態、怖いもんねぇ。」 「も~!ロボはオタクだけど変態じゃないよ。」 きっとそれは今も変わってないと思う。 「行ってらっしゃい。」 「うん。行ってきます」 まずはいつもの公園に行った。次に駅前。耳でも探したけどいなくて、 迷ったけど、テレクラにも行った。~~「来てないんだ。よかったぁ。でも、もう彼女とかいたりして。」 すぐに不安になってしまう、弱気な自分が嫌になって、遠回りしてたけどロボの部屋に行こう。 『正々堂々正面からいってやろうじゃない!』 ロボの部屋の下まで来て、「いや、やっぱり電話してからにしよう。うん!それがイイ!」 自分と会話して納得した。 「ケータイで掛けてから……ない!ケータイがない!落とした?」 鞄の中を探してもなくて、来た道を戻る。 「ない!ない!な~い!」 …絶対お母さんに怒られるよ。 「家に帰って一海ちゃんにケータイにかけてもらおう。」 結局ロボにも会えなかった。(はぁ~) ------------------ 家の前まで来ると、薄暗い電灯の下に、見覚えのある車が止まっていた。 「ん?この車って、やっぱり!…ロボの、だよな?」 急いで玄関のドアを開ける。お父さんのとは違う大きな靴…ロボだ! 「ただっ!ぃま…」 洗濯物をもったお母さんがいきなり出てきてからビックリする。 「あらお帰り。須藤サンにあがってもらってるわょ。ケータイ忘れていったから届けに来っ『ニコ~!はいケータイ!』 久し振りのロボ。相変わらずダサイベストに斜めかけの鞄、変わらない笑顔で私をみてる。 「あ~、ありがと。」 二人の久々の再会を邪魔するお母さんの声。 「ちょっと!ゆっくり出てきなさいよ!あ・ぶ・な・い~!痛いじゃないのよ!」 どうやらロボがいきなり出てきてから、ドアにぶつかって飛ばされたらしい。 「お母さん大丈夫?」「すみません!」~~ロボも土下座をしながらずっと謝っている。 でもそれが何だか懐かしくて、笑えてきて、 「何?何笑ってるの?」「母さん。はいはい。行くよ。」 お父さんに連れられて部屋に入ってくお母さんを見とどける。 「ニコ私に似て可愛くなったでしょ?」一海ちゃんがロボに聞く。 「うんうん!ニコ大人になったな~!」 そう言って私の髪をクシャクャにする。 「やめてよ。ちょっとっ!」 (一海ちゃんがみてるのに) ロボのバカ 「ロボ。外で話そう!」 「え~。寒い~!」 「いいから来るの!!」 ロボの鞄を引っ張って外にだす。 「で、ロボさ、何で家の中入ってんの?」 「ひどい。電球切れたって言うから、かえてあげてたんでしょ?」 あぁ、ウチの家族にいいように使われたのか… 「ちょっと、ニコ~寒い。車入ろ?風邪引くぞ~。」 「あぁ。うん。」 「ロボさ、ケータイどこで拾ってくれたの?」 「実はさ。照蔵の前で拾ったんだよね~。中少し見たらニコのだったから。」 「まっ、まさかみんなに言ってないよね?」 テレクラなんてバレたら… 「言えないよ~。だから忘れてったって言っといた。でもニコさ。あんなトコで何してたの?」 「えっ?たまたま通っただけだよ…。あ~あの時か~!!」 ロボに会いにって言ったら調子こくだろうし、黙っておこう。 「…て、ロボまだテレクラ行ってたんだね。」 ロボがコクリと頷く。 「じゃあまだ1人なんだ~。」 「まっ!まだチャンスはある!バレンタインだってもうすぐだしさっ!」 拳を高く掲げてるロボ 「ふ~ん。貰えんの?」 「貰えMAX!!」 「誰に?」 自信満々に言うからムカつく。 「えっ?アパートの管理人さんでしょ。会社の掃除のおばちゃん。あとは…」 「ああ…。何か聞いちゃってごめん…。」 ロボがうなだれる。 「そ~だ!ねぇロボ!うちの家族からきいた?誕生日のこと。」 「聞いた~!俺も交ぜてもらえるんだ~。ありがとうニコ。」 私は何もしてないんだけど、 「空けておいてね。まっどーせ埋まらないかぁ。」 「反論できない自分が悲しい~。」 ロボがひとりのままで少し嬉しかった。 「可哀想だからさ。バレンタインも、一海ちゃんと作る分、余ったらロボにもあげるよ。」 何にも答えないロボ 「ロボ~?聞いてるの…て、何鼻血出してんの?ほら!」 鞄の中から、ロボにハンカチを差し出す。 「あ、恐縮です。」 ハンカチを受け取り、鼻血をふくロボ 「も~、一海ちゃんと作るだけでさ。私があげるのは、私が作るんだよ。」 「でも俺さ。チョコよりカレーがいいなぁ。ニコの作ったカレー。美味しかったな~!」 カレーって、まぁ茶色いけどさ… 「そんなの、カレーぐらいいつでも作って…あげるょ。」 …いつでも会えるって思ってたのは、私か… ロボはどう思ってたんだろ…。 「あとっ、後ね。カレー以外も、ロボと会わなくなってから、結構作れるようになったんだ~。 ロボはさ。あの時から何してたの?全然連絡なかったしさ。」 「俺は、ニコとスパイしてた時よく仕事休んだり、さぼったりしてたからさ~。 課長にすっごい目つけられてたんだよね。だから必死に働いてたの!!」 「で、休みは癒されにテレクラに行ってたんだ~。」 「うん。……じゃあニコは?塾行ってるって聞いたけど。」 「そう。塾くらいかな?私はそのくらいだょ。変わりたいって思ってるのに、何にも変わってないょ。」 やっぱロボには弱いトコもみせられる 「無理して変わることない!」 ロボ… 「それに俺寂しかった~。俺頼られた事なくてさ。 でも、ニコは俺みたいなオタク、いっつも頼ってくれてた。」 私だって寂しかったょ。ロボに頼りたかったょ。 「私は、今でもロボのこと頼りにしてるよ。 ロボの呪文!あれさ、効くみたい。」 「そっか!離れても、俺ニコの役に立ってるのかぁ!良かったぁ~!」 ハンドルにアゴを乗せて夜空を嬉しそうに、眺めてるロボをみてると やっぱり、ロボといたいって思った。 いつか本当に離れてしまう時が来るのなら… 「ロボさ、携帯変えてないよね?」 「うん。だから変に遠慮すんなよ~。」 「そっか。あ~、私帰るね。何かまだうるさいみたいだしさ。」 家からお母さんがまだ、ギャーギャー言う声が聞こえてくる クルマを降りたら、外は息が白くなるくらい寒い 「うわっ~。さむ!」 「ニコ風邪ひくなよ~。」「うん。じゃあまた今度!しょーがないからカレー作りに行くよ。」 「じゃあ、しょーがないから、2月14日開けといてやる…(笑)」 久々に、本当に大笑いした。 「じゃあね、私行くね。」 「お~!じゃあなニコ。MAXスタート!!」 走り去ってくロボの車を見届けて、家に戻る。 相変わらず騒がしい家 「はぁ…。一海ちゃん何で隠れてんの?」 晩ごはんだと思うけど、カレーを持ってる 「ニコ~。二階逃げよっ!」 背中を押されて階段を上がる。 「ちょっと待って!ロボのこと謝らないと…。」 「もういいの!!今はも~別の話題の夫婦ゲンカなの。」 「え~!訳わかんないよぉ。」 本当に、ロボと一緒で飽きない家族だと思う。 「帰ったんだね。晩ごはん食べていけば良かったのに」 「でも、一海ちゃんも迷惑だったでしょ?ごめんね。」 「全然!お父さんのくだらない話に、相手してくれてたし お母さんの料理も手伝ってたし お陰様で私は勉強がはかどったし。」 カレーを食べながら、単語帳をめくる一海ちゃん。 ロボ、だからカレ-がいいって言ったのかぁ。何だ~。 「で、言ったの?ニコの気持ち。まさか告白されたとか…」 「も~そんなわけないじゃん。それに、されるわけないしさ。」 一海ちゃんみたいにがっつかないよ 「何だ~。あのオタク、ニコの話ばっかりしてたからさ。 じゃあ今年のバレンタインはニコの 人生初の本命チョコかぁ~。」 「もう、チョコはあげないよ。今年もむ~ちゃんと友チョコだよ。」 「チョコ『は!』ね」 も~!一海ちゃんには、絶対秘密にしよ。 「私が中学生の時は、格好いい先生にあげてたけどな~。 まぁ、もしロボとニコがそうなったら、 オタクな上にロリコン!だもんね~。きついな…」 ロッロリ!ってちょっと! 「一海ちゃん!声が大きいよ。お父さん逹に聞こえちゃったらどうすんの。」 も~、何でロボ一海ちゃんみたいな子がよかったんだろ。 「そういえば、静かだよね。ケンカ終わったんだ。」 全然気が付かなかった。落ち着いたのか、お腹も減ったし、ご飯食べよう。 「私、下行くね!」 ガタガタ…パサッ 廊下で何か音がして、扉を開ける。 「ぉ、お父さん?大丈夫!」 洗濯物をひっくり返してようで、カゴを頭からかぶっていた。 「お、お父さん!聞いちゃった?」 「な!何を?ほら…ニコご飯だぞ~。一海も下で食べなさい。」 洗濯物を集める背中がいつもより小さくなっている 「本当は聞いてた?」 「聞いてない。」 その後お父さんは、分かりやすく一言も喋らなかった。 「やっぱり聞いてたんじゃん。」 お風呂上がりに牛乳を飲みに台所に入る。薄い明かりの中で、お父さんが一人でお酒を飲んでいた。 「あの…お父さん。ごめんね。でもさ、勘違いしないでね。変わってるけどさ、ロボとはそんなんじゃないよ。 それだけ…おやすみなさい。」 「…おやすみ。」 本当にごめんね。 その頃ロボは 「ハックシュン!誰かが俺の噂してる~。ハッ…クシュッ!!風邪かな~。」 ひどくなる前に布団に入って、窓から見える小さな夜空を見上げて思う 「ニコも風邪引いてないといいけどな~。」 ニコも、今日1日を思い出して寝れずに、星を眺めてぼぉ~としてたら、お父さんの話が聞こえてきた。 「なぁ、お母さん。今年、一海とニコに貰えるかなぁ。バレンタイン。」 「何?お父さん。お返しが嫌だからって、昔辞めたんじゃない。忘れたの?」 「…そうだっけ?ありゃりゃ~。何か、一海もニコもいつのまにか成長してんだもんな~。」 「泣いてるの?あら嫌だ。も~、須藤さん帰ってからお父さん変よ?」 「須藤…。その名前、言った?あ~言っちゃったか~。くっそ~!!」 静まりかえった、冬の夜空にお父さんの叫び声だけが、むなしく響いて聞こえた。 今日の夜空は、星が儚く輝いていた。やっぱり、ロボに似ていて、眩しくて、まぶたを閉じた。 きっと、空は色んな人の思いを知ってるんだろうな。 お父さん…ごめんね。今年はお父さんにチョコ作るから、 だからロボとのことも、信じて見守っててほしいんだ。 私も自分の気持ち、ちゃんと信じてあげようと思う。 だって、私の心の中は私しか知らないんだから。 だから、今度はちゃんと言うね。 『好きだよ、ロボ』 おわり
https://w.atwiki.jp/wiki6_piro/pages/7311.html
2013年8月29日(木) 北多摩日帰りツーリング 旅行記一覧 > 2013年8月北多摩 2013年度旅行記■2013年5月奥多摩キャンプツーリング2013-05-252013-05-26■2013年7月霧降高原・足尾ツーリング2013-07-142013-07-15■2013年7月君津日帰りツーリング2013-07-28■2013年8月北多摩日帰りツーリング2013-08-29■2013年9月鹿児島■2013年9月飯能・秩父キャンプツーリング2013-09-222013-09-23■2013年9月奥多摩トレイルライド2013-09-29■2013年11月毛呂山トレイルライド2013-11-23■2013年12月奥多摩トレイルライド2013-12-01■2013年12月君津・市原2013-12-14■2013年12月湘南・熱海2013-12-15■2013年12月奥多摩トレイルライド22013-12-22■2014年1月奥多摩トレイルライド2014-01-19■2014年3月奥多摩トレイルライド2014-03-21■2014年3月毛呂山トレイルライド2014-03-23■旅行記一覧 ←2013-07-28 | → 走行距離:約62km 獲得標高:約70m 天気:晴れ 気温:走行時度29~32℃(11:00~16:20) 気象庁 府中 2013年8月29日 2013年8月北多摩の装備 すべての写真(フォト蔵) フォートラベル 今日は夕方5時からの美容院まで時間があるので、独りサイクリング。 いつもならスートラで行くけど、今替えチューブがなくて不安なので、別のバイクで。 GT レイジは乗れない。 この前復活させるかと、整備しようとしたら、STIレバーが壊れてた。前後ともリリースが空振りしてしまう。 今後は以下3案を検討中。 シングルロード化(ブレーキレバーとシングルスピードキットがあるので追加無しでできる。) お気楽ロード化(手持ちのブレーキレバーとバーコンとMTB9速スプロケで。要MTBリアディレイラー、9速チェーン。) フラットバー化(手持ちのラピッドファイヤで。ロードFDと互換性ないのでフロントはシングル化。要MTBリアディレイラー、26.0mmハンドルバー、キャリパーブレーキ対応レバー、9速チェーン) キャノンデール M400を昨日整備して乗れるようにした。 短いステムの妻仕様から元に戻して、スプロケをXTにグレードアップ。 2008年5月に妻に譲って以来だから、5年ぶりに乗る。 5年ぶりのグリップシフト。最初、いつものデュアルコントロールレバーの癖で、ブレーキレバーを動かそうとしてしまった。 明治通り。大久保付近の拡幅工事、ついに始まったかー。 明治通り沿いにある学習院旧正門。重要文化財。 昭和11年築の下宿、日本館。現役の数少ない賄い付き下宿。 中庭を四角く囲むコートハウス形式になっている。その一角のアールのついた玄関がいい感じ。 あたりの路地をふらふら進んで高田馬場駅方面へ。 高田馬場駅前の早稲田通り。 車道を区画して駐輪場ができてた。 近年、駐輪場の道路占用が認められるようになってきたけど、歩道に設けられてて、車両であり原則車道通行の自転車なんだから、歩道をいじめず車道に設置が筋なんじゃないかと前から思ってた。初めて見た。 第一の目的地、高田馬場駅前のバインミーサンドイッチ。 バインミーとは、ベトナムのサンドイッチのこと。 ベトナムハム&レバーペーストのバインミー。 ベトナムはフランスの植民地だったので、パンといえばフランスパン。 でも独自の改良が加わってて、米粉が加えられてる。これのおかげでサックリもっちりで、噛み切りやすくてサンドイッチに最適。 ハムがうまいし、レバーペーストも臭みが無くしかもしょっぱすぎずにとてもおいしかった。 そして、食べられなかったパクチーを挑戦してみたら食べられた。 かつてベトナムに行ったときは、数度挑戦したけど無理だったのに。 他のも食べたいなー 早稲田通りを西へ走る。中野通りとの交差点。中野通りの桜並木。 中杉通りとの交差点。中杉通りのケヤキ並木。うっそうとしてていい。 早稲田通りをそれて、日大通り。日大二高通り商店街。 日大二高。オードリーの出身校。 青梅街道を走っていて見かけた、道沿いの荻窪八幡神社に寄る。 参道の木々がいい雰囲気だったので。 回廊があって立派な社殿。 大通り沿いなのに、木々に囲まれて車の音も聞こえず、とても落ち着く空間だった。 太田道灌が植えたとされる道灌槇。 2本の幹の片方が折れてしまったけど、樹齢500年らしい。 杉並区指定天然記念物。 神社裏側の向かいの家。敷地内にたくさん巨木があって、こういう家すごい憧れる。 建築設計事務所をやってる家だった。 荻窪八幡神社の鎮守の森。 12時過ぎてかなり暑くなってきた。ここは木陰でいいけど。 家から持ってきた水は飲み干してしまったので、吉祥寺あたりで水分補給。 三鷹駅前から玉川上水沿いの道を走る。 快調に走っていたのだが、今日は多摩湖の方へ行こうと思ってたんだった。 間違えた、こっちじゃない。 小金井街道(東京都道15号)を北上。 このあたり、屋敷林に囲まれたかつての農家の構えがけっこう残ってる。これがかなりの大木でいい。 多摩湖自転車道へ。多摩湖から浄水場までの水道管の上を通ってる。 地元の人のママチャリや散歩の人ばかりの、地域密着型サイクリングロード。 多摩川や荒川とは全然雰囲気が違う。バリバリのロードなんて全然走ってなかった。 ちんたら走る分には快適な道。 小平市を越えて、東村山市に入るあたりから交通量が減ってかなり快適に。 武蔵野うどんを食べたいと思ってたけど、14時過ぎてしまってやってる店がない。 まだやってる武蔵野うどんの店を探して、野沢屋に到着。 お店に入ったら、おばちゃんが店を閉める準備をしてたけど、入れてくれた。 肉汁うどん並 がっしりしたうどん。うまい。 今日のメイン、東京都にある二つの国宝建造物のうちの一つがある正福寺。 静かな住宅街のなかに突然あらわれた。 山門。 元禄年間建立の四脚門。東村山市指定有形文化財。 国宝建造物があるお寺だというのに、人は建物の陰で座ってしゃべってた地元のおじさんが二人いるだけ。 日本一観光客の少ない国宝建造物じゃなかろうか。 地蔵堂。国宝。 室町時代の1407年建立。 鎌倉の円覚寺舎利殿とともに、禅宗様建築の代表例。 屋根の強い反りが、禅宗様の特徴の一つ。 反ってるなー 八坂神社。 正福寺に隣接していて、元は鎮守社だろうか。 正福寺を見終わったら、15時。17時の美容院まであんまり時間が無い。 東京都道5号(新青梅街道)をとばす。 この後、東京都道・埼玉県道4号、東京都道302号と、最短距離で帰宅。 追い風気味なのもあって、1時間20分くらいで到着した。 旅行記一覧 > 2013年8月北多摩 2013年度旅行記■2013年5月奥多摩キャンプツーリング2013-05-252013-05-26■2013年7月霧降高原・足尾ツーリング2013-07-142013-07-15■2013年7月君津日帰りツーリング2013-07-28■2013年8月北多摩日帰りツーリング2013-08-29■2013年9月鹿児島■2013年9月飯能・秩父キャンプツーリング2013-09-222013-09-23■2013年9月奥多摩トレイルライド2013-09-29■2013年11月毛呂山トレイルライド2013-11-23■2013年12月奥多摩トレイルライド2013-12-01■2013年12月君津・市原2013-12-14■2013年12月湘南・熱海2013-12-15■2013年12月奥多摩トレイルライド22013-12-22■2014年1月奥多摩トレイルライド2014-01-19■2014年3月奥多摩トレイルライド2014-03-21■2014年3月毛呂山トレイルライド2014-03-23■旅行記一覧 ←2013-07-28 | → 関連項目 2013-07-28 2013年8月北多摩 2013年8月北多摩の装備 2013年度/行った所写真 2013年度/食べ物写真 キャノンデール M400 バインミーサンドイッチ 多摩湖自転車道 学習院旧正門 旅行記一覧 日本館 東京サイクリング 東京巡り 正福寺 武蔵野うどん 玉川上水 自転車写真 荻窪八幡神社 野沢屋 この項目のタグ 2013年 2013年8月 2013年8月29日 小平市 新宿区 旅行記 日記 杉並区 東京都 東大和市 東村山市 武蔵野市 タグ「2013年8月」がついた項目 2013-08-29 / 2013年8月北多摩 / 2013年8月北多摩の装備 / アートブレッドファクトリー東京店 / 荻窪八幡神社 / 学習院旧正門 / 霧島市 / 正福寺 / 杉並区 / 泰明小学校 / 玉川上水 / 多摩湖自転車道 / 東京都道・埼玉県道4号 / 東京都道15号 / 東京都道128号 / 東京都道129号 / 日本館 / 野沢屋 / バインミーサンドイッチ / 東大和市 / ポール / ボワドヴァンセンヌ / 峰屋 / 武蔵野うどん / 武蔵野市 タグ「2013年」「日記」がついた項目 2013-03-10 / 2013-05-25 / 2013-05-26 / 2013-07-28 / 2013-08-29
https://w.atwiki.jp/sexyvoice/pages/72.html
ニコは高校生になった。 「ここ通るの久しぶりだな」 通学路が変わったのもあり、しばらくは違うルートしか通っていない。ふと派手な貼紙と看板に目を留めた。 『ロボ!』 中学生の女の子がモテないオタク男に助けを求めて駆け込んだ、「テレクラ」の建物。 「まさか、まだ居たりして……」 あれ以来、忙しさに紛れて地蔵堂での3ヶ月がどんどん想い出の中に埋もれていってしまった。 だが半年経ち、1年を過ぎると胸のどっかに風穴が開いたようにぽっかりと寂しい空白が生まれていたのに 気付いた。 「ロボ……」 あの星空の夜から姿を見る事がなくなってしまった。会いに行けば良かったのに、何となく足が遠のいて……。 「ニコ?」 「はあっ?」 入口で目を丸くして突っ立っているのは、若いサラリーマン風の男だった。 「……相変わらずサボリかよ」 「何だよ、ほっといてくれっ」 久々の再会があんな所なんて、つくづくテレクラに縁のある2人だとニコは思った。 「あのさ、ニコ。久々ついでに会わせたい人がいるんだけど。 時間ある?」 「えっ?誰」 いいからいいから、とロボはどこかへ電話している。とても嬉しそうに。 「まさか……」 何だか急に胸の奥がザワザワとして来た。締付けられる想い出、苦い記憶。 「会いたいってすげー喜んでるよ!行こう」 「う、うん」 喜んでいい筈のロボとの再会に、ニコの心は少しずつかき乱されていった。 「よう」 喫茶店で待っていたのは、なんとあのごぼ蔵だった。罪を償って出て来た後、まっすぐロボの元へ 尋ねて来たらしい。 それ以来2人は時々会っているという。 「ニコにはもう会ってないって言ったら、驚いてさ。会いたがってたんだよ~」 見違えた、とか綺麗になったじゃんとかお世辞?まで出たが本当に嬉しそうにはしゃいでいた。 仕事を抜けて来たそうで長居はできなかったが、また会う約束をして別れた。 「元気そうで良かった」 ニコは心からそう思った。前向きで頑張っている、そんな姿に安心して。 「誰だと思ってたの?」 ロボの問いにニコは足を止めた。 「……昭子さん」 思わずその名を口にし、ニコははっと口をつぐむ。 「はあ?今更んなわけないじゃん」 ロボは一瞬遠い目を見せたがすぐに笑顔になった。 「会いたくないとは思わないけどさ。もう、会う事なんかないんじゃないかな」 遠く懐かしい物を見るように空を見上げている。 「もう終った恋だもん。想い出はそのままに、かな」 ロボの中では、懐かしい想い出として昭子との恋が刻まれているのだとニコは感じていた。 「まだ彼女はできないんだ?」 「いたらあんな所で会わないでしょ!人の事よりニコはどうなの?」 「あたしはまだいいもん」 「あ、強がっちゃって~」 「違うー!」 ププッと口に手を当て笑うロボにイラッときて、ニコは思わず言い返した。 「あたしだってリアルに苦しかったんだからね!知らなかったくせに!」 その剣幕にロボの笑顔が消えた。 「ニコ?」 「ロボなんか、なんにも知ろうとしなかったくせに!」 17歳のニコの顔が、あの頃の14歳のニコに重なって見えたような気がした。 「何言ってんだよ……?」 いきなり刺すように浴せられた言葉に、ロボはただたじろいだ。 「ロボはいつも昭子さんや一海ちゃんで頭が一杯だったもんね」 「…………」 「いつも誰かを追っかけてばっかでさ。後から追っかけてったって全然気付いて くれなくて」 歩道で立ち止まったまま、時に過ぎ行く人の肩がぶつかる。 「今なら、あれは恋だったんだなってわかるんだ」 「ニコ……」 「あ、でももう何でもないからねっ!ロボの事なんか何とも思ってないからさ」 ニッコリ笑うと俯いて、後ずさった。 「あたし子供だったんだもんね……」 ロボは手を差出そうとし身体は前に進もうとするが、ニコも同時に後ろへ下がる。 「あたし明日、文化祭だから早いんだ」 「ちょっと待ってよ」 「あたしはロボの中ではただの通りすがりの女の子で」 「ちょ」 「ロボがいなくなってから初めて大事な人だったんだって気付いたよ」 街灯が点り出す。 「まだ想い出なんかじゃなかったんだよ……」 そう言うとニコはその場から走り去った。 「嘘だろ?」 10歳も年下の女の子じゃないか。信じろという方がどうかしてる。 混乱した頭でふらふらと1人の部屋に帰ると携帯が鳴る。そしてしばらくの間、その電波が 途切れる事はなかった。 翌日、文化祭で賑う校内を走り抜ける男の姿があった。 ベストに斜め掛けのカバン、ボタンダウンのシャツ。ハッキリ言って浮いている。 ひたすらロボは走り回った。誰彼構わずひっ捕まえてはニコの居場所を聞き出す。 「林さん?ああ、彼女なら」 「ニコを知ってるの?どこっ!」 ニコのクラスの子らしい女子はロボの剣幕に押されながら答えた。 「人手がなくて体育館に」 それだけ聞くと走り出した。走りながら昨日のごぼ蔵との会話を思い出す。 『そりゃ嫌いならわざわざ会いになんか来なかっただろ』 『だってまだ子供だったんだよ』 『そう思ってるのはお前だけだよ』 『そうかな~?』 『大事なモノってさ、失くしてから気付いちゃダメなんだよ』 『……』 『あの娘の代りになるような相手が他にいるならいいけどさ』 『えっ?』 『ニコにとってロボは換えられない人なんじゃないかな?俺にとってすずちゃんが そうだったように』 体育館の扉を開けるとニコを探したがどこにいるかわからない。 ふと舞台に目をやると、ねるとんイベントの最中。いよいよ告白タイムが始まるようだ。その中に彼女はいた。 「うっそ、ニコ!」 しかも事もあろうに1人の男子がその前に立とうとしている。 「どうしよう……」 ロボは思い出していた。ごぼ蔵に初めて会った時の事を。 『ごぼ蔵ってすごいな~』 コスプレ、崖登り、最愛の人に会いたいがためにとある罪まで犯してしまった彼。 『そんなにまでして会いたい奴いる?俺いないよ』 そんな事を言っていた自分。ニコに手を差出す男子、見ているだけの自分。 「男だろ、俺、しっかりしろよ~……」 拳を握り締めて前を見つめ、スウと息を吸込む。 ニコが口を開きかけた時だった。 「ちょおおっと待ったあ~~~っ!」 場違いな調子はずれの大声が響き、舞台へ突撃する男の姿があった。 「その告白待ったあ!」 息を切らしてライバルを押し退ける。 「ロボ!?」 ニコが突然の乱入者に驚くと同時に、客席や舞台はざわつき始めた。 『何あれ?部外者だよね』『なんかダサくね?』『オヤジじゃん……』 色んな声がロボ、ましてやニコの耳には嫌と言う程届く。それを無視してロボはニコの手を掴むと、 「行こう!」 と戸惑うニコを連れてその場から走り出した。 「ちょっとロボ、どうして!」 建物の外まで来ると息を切らせながら2人は立ち止まった。繋いだ手はそのままに。 「離してよ」 振りほどこうとするがロボはより強く握り締めて来る。 「嫌だ」 少し怒ったような顔でニコを見つめる。 一緒に手を添えて山に登った時、部屋で何気ない会話を楽しんだ時、ある人を偲んで涙した時、黒衣で マックスロボを抱き締めていた時……。 全て鮮明に覚えている。この少女の姿を。 「何であんな所にいんだよ?」 「足りなくなって頼まれた。別に関係ないじゃん!」 「そんな事言うなよ~」 「そっちこそ何なのよ」 ロボは心臓の音が耳に嫌という程響いて来るのを感じた。 「あんなの出るのやめようよ」 「はあ?」 そして静かに、だがキッパリ続けた。 「ニコには俺がいるでしょーが」 「……何言って……」 「俺は」 ニコの言葉を遮る。 「ニコを想い出にはしない」 ニコは掴まれた手を解くのを忘れた。 「ニコは誰にも換えらんない」 「……バカじゃないの?あんな所であんな事しちゃってさ……。恥かしくないわけ?」 「仕方ないじゃん!俺だってどんな事しても会いたかったんだから」 ふいに視線を足下に落しながら呟いた。 「好きなんだからさ……」 その言葉にニコは鼓動が速まる。 「何……だからって、バッカじゃないの?あんなのOKするわけないじゃん。 あたしがそんな簡単な奴だと思ったわけ?」 「そ、そんなの解んないでしょ~が」 「マジバッカじゃないの」 「バカって言った? バカって!バカじゃないですオタクです~」 「バカはバカじゃん」 「あ~またバカって言った!」 「何よロボのくせに」 「何だよ」 「……ムカつくけどやっぱ好きなのかも」 ロボの胸に顔を埋める。 「ごぼ蔵また会いたいってさ」 「うん」 賑かな音を遠くに聞きながら、2人はそのまま寄り添っていた。 「終」 1-467様 好き(想いfromロボ) へ続く
https://w.atwiki.jp/dt2019/pages/59.html
SSS パンサー クリフォード Mr.ドン SS ウォーカー タタンカ S+ 進清十郎 赤羽隼人 大和猛 本庄鷹 S 金剛阿含 峨王力哉 栗田良寛(殺意) S- 小早川瀬那 蛭魔妖一 A+ ゴメリー シュルツ 武者小路紫苑 A 細川一休 平良呉二 安芸礼介 天間童次郎 A- 山伏権太夫 円子令司 ロドチェンコ B+ 栗田良寛 小泉花梨 桜庭春人 雷門太郎 B 大田原誠 甲斐谷陸 ホーマー ワット B- 鉄馬丈 高見伊知郎 金剛雲水 C+ 番場衛 葉柱ルイ ゴンザレス兄 C 佐野ミコト 渡嘉敷織男 筧駿 水町健悟 C- 山本鬼兵 狼谷大牙 王城モブライン 武蔵厳 布袋福助 D+ 太平洋 大西洋 小結大吉 中坊明 石丸哲生(ロデオ) D+ ゴンザレス弟 棘田キリオ 猪狩大吾 ジミィ・シマール D- 瀧夏彦 岩重ガンジョー バッファロー牛島 如月ヒロミ E+ 十文字一輝 鎌車ケン 佐々木コータロー 河野 E 黒木浩二 戸叶庄三 雪光学(神龍寺戦以降) E- 笠松新信 天狗花隆 三ツ井三郎 蛇井級太郎 F+ 胸肩厚 初條薫 小判鮫オサム 桜庭春人(初期) F 角口直角 青柳卓 熱海大介 石丸哲生(初期) F- 足塚猛 金串佐助 原尾王成 G 佐竹洋平 山岡健太 雪光学 H 三宅 重佐武太
https://w.atwiki.jp/aizufudoki/pages/102.html
大日本地誌大系第31巻 146コマ目 ※国立公文書館デジタルアーカイブ「新編会津風土記48」より 【倭名鈔】この郡の下に分会津郡と註あればもと会津郡と一部なりしを、後日橋川の北を割て置れしと見ゆれども何れの頃なること詳ならず。 仁明天皇 承和七年(840年)三月庚辰『陸奥国琊磨郡大領外正八位上勳八等丈部人磨戸一煙に姓を上毛野陸奥公と賜ふ』と続日本後紀に見ゆれば、それより前の事なるべし。 この郡は東西北三方皆山にてその間に村落あれば郡名これに依て起りしならん。されば【倭名鈔】にも山の字を以て註せしにや。慶徳組新宮村熊野宮・暦應四年(1340年)の神器にも山郡と彫附あり。琊磨・耶麻は音が假(か)れるのみにて、その実は山の字の假字(かな)なるべし。 應永の頃(1394年~1428年)の文書には訛て那摩橋と称するあり。【拾芥抄】【節用集】もこの謬(あやまり)を承けしと見えて共に那摩に作れり。(耶麻郡と称せしことは五目組熱塩村示現寺永和二年(1376年)の寄附状を始とす)。 東は東嶽(あづまたけ)・石筵峠(いりむしろとうげ)・楊枝峠(やうしとうげ)を界とす。 西は越後国蒲原郡に隣り楢木峠(ならのきとうげ)・高森山(たかもりやま)を界とす。 南は会津郡・河沼郡に並び日橋川(につはしかわ)を界とす。 北は出羽國置賜郡に連なり赤崩山(あかくつれやま)・檜原峠(ひはら)と界とす。 また戌亥の方は出羽国置賜郡・越後国蒲原郡隣り飯豊山(いひてやま)を界とす。 丑寅の方は信夫郡・出羽国置賜郡に隣り吾妻山(あつまやま)の峯土湯峠(つちゆとうげ)と界とす。 辰巳の方は安積郡に連なり高森山(たかもりやま)・陸坂(くかさか)を界とし、猪苗代湖の半を限れり。 東西11里30町余(東は安達郡の界沼尻峠(ぬましりとうげ)より、西は越後国蒲原郡の界楢木峠に至る)。 南北6里12町余(南は河沼郡笈川組浜崎村の界より、北は出羽国置賜郡の界檜原峠に至る)。 東西北に高山連なり南に大河流れ中央に広平の地多し。 その田は下の上、その畠は下の上なり。 塩川・小沼・熊倉・小田付・小荒井・慶徳・五目の7組は平衍(へいえん)にて田圃(たんぼ)多く、気候大抵会津郡平衍の諸組に同じ。木曾・大谷・吉田の3組は山中にて花候農務平衍の地よりは稍(やや)遅し。川東・川西の2組は磐梯吾妻の諸山に倚り猪苗代湖に臨み。 地勢高く風烈く9月の末に初雪ふり、3月の半まで消残り梅花漸く綻ぶ。桜花は4月の初に開く。 農業の時候は上の諸組より20余日の差あり。 習俗は全く会津郡に同じ。 清明の日(4月5日頃)川西組磐椅神社に五穀豊熟の祭りあり。郡奉行以下前日より潔斎(けっさい)し神殿に候し、村々の役人庭上に烈座す。孝悌忠義力田貞節の者その末に列る。祭畢て郡奉行善行の男女を賞して物を与ること差あり(この祭は天明八年(1788年)より挙行ふ所にて慶徳組慶徳村稲荷神社、五目組上三宮村三島神社、大沼郡高田組高田村伊佐須美神社、河沼郡牛沢組塔寺村八幡宮、野沢組野沢村諏訪神社、越後国蒲原郡下條組西村八幡宮にもあり)。 家集 源重之 みちのくににやまのこほりという所ありそこにて冬月を 雲晴て空にみかける月影をやまのこほりといひなおとしそ 此やまの郡に秋ならねともかのこまからに雪ふりけれは 秋くれはなくや小鹿のまだら雪やまの郡はおともせぬかな 郷名 倭名鈔に出る所 津部 量足 分會 津郡分會、津郡は郷名にあらず。その説前に出す。 日量 今称する所 4 百木(ももき) 小布施(こふせ) 野尻(のしり) 奥川(おくかは) 荘名 更級(さらしな)川西組磨上原に更級神社あり。荘名これに因て起こりしにや詳ならず。 月輪(つきのわ)昔何つの頃にか猪苗代湖の水暴に洶涌(きょうゆう)し2荘の村落多く陥(おち)て湖となりしといい伝う。 岩崎(いはさき) 加納(かのう)府下寶相寺所蔵、康安元年(1361年)佐原十郎高明が寄付状にこの荘の名始て見えたり 新宮(しんくう)慶徳組新宮村熊野宮、康暦2年(1380年)の鰐口に『奥州會津新宮荘』と彫付けあり 組名 川東組、川西組、塩川組、小沼組、熊倉組、小田付組、小荒井組、五目組、慶徳組、木曽組、大谷組、吉田組 猪苗代 檜原村 山川 吾妻山(あつまやま) 川東組酸川野村の北にあり。 奥羽の界にて耶麻・信夫・置賜3郡に跨る。 支峯連出数10里の外に亘り、満山の景象を知者稀なり。 東と東吾妻といひ、中を中吾妻といひ、西と西吾妻という。遠く望めば3山相並びいづれを高しとは知ざれども中吾妻尤も広大なりという。3山の前途に繞(めぐ)れる。諸峯みな吾妻を総號とす。双び少なき深山なれば路も通せず。ただ茂林豊草の中に猿聲鹿鳴を聞く。極めて幽邃(ゆうすい)の境なりとぞ。 また谷の中に九輪草福壽草あり。 東は信夫郡に接し(耶麻・信夫・置賜3郡に界ふ山を家形山といい、その南の峯を信夫分にて中吾妻と唱ふ。その東に東吾妻あり。みな本郡と峯を界ふ)、北は出羽国置賜郡に界ふ(西の峯を米沢領にて大日嶽といい、その東の山と烏帽子形の吾妻嶽という。共にその峯を界とす)。西吾妻は檜原村に属す。 磐梯山(はんたいやま) →磐梯山 猫魔嶽(ねこまがたけ) →猫魔嶽 高曽禰山(かうそねやま) 小沼組大塩村の北にあり。 高120丈計。 東北は檜原村に属し西は小田付組入田付村に属す。 麓に数山繞(めぐ)れどもその上に秀出して山勢雄偉なり。 栗森山(くりもりやま)(黒森山) 木曽組一戸村の東北にあり。 高100丈余。栗樹多きゆえ名くという。 この山の半腹を越えて板沢村にゆく小径あり。 東は五目組山岩尾村に属せり。 高森山(たかもりやま) 吉田組極入村のに西にあり。 高200丈計。 2峯相峙つ。衆山に秀てたれば名く。 この山は奥越の界にて西は蒲原郡鹿瀬組実川村に属し、東は極入邑に属す。 紫萁(せんまひ)を多く産す。 飯豊山(いひてやま) 一戸村の西北にあり。 高450丈。 衆山これに環拱し陸奥・出羽・越後3国に跨り、北は米沢領に隣り西は蒲原郡に属す。 上に五社権現の祠あり。年々8月に至れば多く参詣あり(一戸村の条下を照見るべし)。 西に越後佐渡、北に出羽の山海を臨み、天気晴朗なれば駿河の富士も遥に西南に見えて眼界甚だ広し。封内山多けれども誠に無双の高山なり。されば四時雪有て寒気甚だしく、7、8月の間登山するもの桜花を見、杜鵑(ほととぎす)を聞き、黄葉を踏み、四時の風物一時の佳観に入る。里俗四季の山と称するもさることにや。満山大抵他木なく五葉松のみ奇石怪岩の上に蟠(わだかま)り萬古の色を改めず。 西端の絶頂を大日嶽といい大己貴命を祭れる石窟あり。巉岩(ざんがん)にして躋攀(せいはん)するものまれなり。 また6、7月の間府城の西北に屹立(きつりつ)し積雪皚々(がいがい)として怒るがごとく人の肌骨をして寒からしむ。中にも朝暮の眺望殊に勝れ日暉(にっき)映発(えいはつ)し極めて明媚なり。多くは朝雲に隠れその真面目を見ることまれなり。 この山にミヤマセウビンと称する鳥あり。頭背腹脇共に赤く觜と足と最赤し。大さ鳩のごとくその聲大豆を転ずるに似たりとて里俗菽轉(まめころはし)とも名く。この鳥鳴くときは必ず雨ふるとて雨乞鳥(あまこひとり)ともいう。 また黄連(おうれん)を産す。 熊・羚羊の類多し。 猪苗代湖(いなはしろのこ) 猪苗代の南にあり。 周17里計。 耶麻・安積・会津3郡を浸す。半を限り本郡に属す。 中に島あり翁島という(川西組戸口村の条下に出す)。 相伝て。大同元年(806年)暴に漲れりという。 澄波鏡の如く遠嶂寅(東北東)に聳ゆ。朝夕の変態一ならず実に一方の勝槩なり。中にも東北の湖濱は眺望殊に勝れ、安積郡布引山数里の外に綿延し、景状極めて秀麗なり。 白鳥・雁・鴨の類来り浴す。 鮒魚(ふな)・アメマスを産す。またマルタという魚あり。春夏の際これを漁して多く鬻(ひさ)ぎ出す。鮒魚尤美なり。近江の湖水の産に譲らずとぞ。大網を引きこれをとる。 また春水の時簾立(すたて)とて竹を編み周5尺余の輪とし夜々舟を浮かべ松を燃やし鮒魚と捕ふ。これを「うかり鮒」という。 酸川(すかわ) 檜原村高森山より出大川といい、村の東南にて長井川これに注ぎ、南に流れて吾妻川(あつまかわ)これに注ぎ檜原川となり小野川(おのかわ)・中津川(なかつかわ)これに合し、川東組に入り渋谷村の東北にて酸川に合し酸川といい(長瀬川ともいう)、金曲村・小平潟村の間を経て湖水に入る。 沼尻・熱湯の下流を受けて味酸く硫黄の気あり。故にこの水の灌ぐ所米穀の味あしし。 また上流には鱒(ます)・岩魚(いはな)・鰥(やまへ)・杜父魚(かしか)・マルタの類多けれども酸川合してより魚類少し。 大抵西北より東南に流る。広30間計。 日橋川(につはしかわ) その源は猪苗代湖より出、広40間余。 川西組大寺村より塩川組に入り、塩川村の西にて大塩川これに合し、下遠田村より小荒井組に入り貝沼村の南にて鶴沼川に合す。広100間計となり慶徳組に入り大木村の南にて樒川(しきみかわ)来り注ぎ、山崎村の東にて濁川北より来り注ぎ村西にて鶴沼川南より来り注ぐ。新宮村より木曽組に入り船岡村の西にて一戸川これに合し、舘原村の南にて只見川に合し、水流益さかんにして大谷組に入り西海枝村の端村一竿の辺にては両岸より岩石相つかね広僅か20間計。戸中村より吉田組に入り杉山村の東にて奥川来り注ぎ、西に流して越後国蒲原郡鹿瀬組に入る。 この川に5の小名あり。戸口村の辺を戸口川をいい、大寺村の辺に至り日橋川といい、赤枝村より下を堂島川といい、鶴沼川に合して大川となり、只見川に合してより揚川という。凡てこれを日橋川という。 耶麻・河沼2郡の間を流れ、曲折数回なれども大抵東より西に流る。 封内の諸流みなこれに合す。封内第一の大河にて所謂(いわゆる)会津川なり。会津川をよめる歌古今六怗に 貫之 心にも あらてわたりし 会津川 憂名を水に うつしつるかな 大塩川(おほしおかわ) 檜原村高曽禰山より出小潮川といい西南に流れて小沼組に入り、大塩村を経て大塩川となる。館村より熊倉組に入り熊倉村よりまた小沼組に入り、上利根川村より塩川組に入り、塩川村の地にて姥堂川(うはたうかわ)に合し、村中をすぎ日橋川に入る。 大抵丑寅(北東)より未申(南西)に流れ、広30間。 鮠(はえ)・鰥(やまへ)・杜父魚(かしか)の類を産す。 一戸川(いちのとかわ) 木曽組一戸村の西北飯豊山劔峯(けんがみね)より出、木曽組一戸村の西南にて早稲谷川(わせたにかわ)これに注ぎ、藤沢村に至て五枚沢川に合し、木祖村の東にて宮古川をすぎ日橋川に入る。 大抵北より南に流る。広20間余。 岩魚(いはな)・鰥(やまへ)を産す。 雄国谷地沼(おくにやちぬま) 猫魔嶽の西北にあり。 山間広平にて雑樹なく多く蒹葭(けんか)を生す。 中に沼あり。広15町四方計。その水深く冬夏涸れることなし。猫魔(ねこま)・桂沢(かつらさは)・井戸窪(いとくほ)・丸山(まるやま)等の諸峯これをめぐり幽陰の地なり。 萬治2年(1659年)小沼組大塩村平左衛門というもの金坑の如く山の中腹を穿ちこの水を引て田地の養水とし雄国新田村を開く。 黄連を産す。谷地黄連という。 水利 今和泉堰(いまいつみせき) 川東組渋谷村の北にて檜原川を引き、川東・川西両組の田地に漑(そそ)ぎ凡300町余の養水となる。 また上山下堰(うへやましたせき)ともいう。 狐堰(きつねせき) 塩川組赤枝村の西南にて日橋川を引き、塩川組・小沼組数ヶ村の田地に漑ぎ凡140町の養水となる(塩川組金川村の条下に詳なり)。 駒形堰(こまかたせき) 塩川組赤枝村の未申(南西)の方にて日橋川を引き、塩川組諸村の田地に漑ぎ凡141町3段余の養水となる(塩川組三橋村の条下に詳なり)。 八方堰(はつほうせき) 五目組中村の北にて大塩川を引き、五目組・小田付組・小荒井組諸村の田地に漑ぎ凡91町余の養水となる。 飯豊山(いいでさん)について ジャパンナレッジに飯豊山について記載がありましたので、(サンプル部分を)一部表記方法を変更して引用します。 越後山脈の北部に位置し、標高2105.1m。 西方の御西(おにし)岳(2012.5m)、北西の烏帽子えぼし岳(2017.8m)・北股(きたまた)岳(2024.9m)、南西の大日(だいにち)岳(2128m)、南東の種蒔(たねまき)山(1791m)・地蔵(じぞう)岳(1538.9m)などとともに連峰を形成、山頂には飯豊山神社が祀られる。 飯豊連峰(飯豊山地)は古生層およびこれを貫く花崗岩からなる隆起山地で、山形・新潟・福島の三県にまたがり、山形県下では西置賜郡飯豊町・小国(おぐに)町、米沢市などが山域に含まれる。なお山頂付近は本来山形・新潟の県境に位置するものの、飯豊山神社への参詣路沿いに細長く福島県域が割込んでいる。 山名の「飯」が通じるところから稲作信仰の山として古くから信仰の対象となった。「延喜式」神名帳には陸奥国100座のうちに「飯豊(イヒトヨノ)神社」(賀美郡)、「飯豊比売(イヒトヨヒメノ)神社」(白河郡)、「飯豊(イヒトヨ)和気神社」(安積郡)と飯豊を共有する三座がみえ、また他国には同記の神社はないものの、これらの諸社との関連は明らかではない。永保年間(1081~84)知穎・南海の二上人によって開かれ、以後飯豊山大権現を祀る修験の山として栄えたと伝えるが、白鳳期に智通が、また大同年中(806~810)に空海が開いたとの伝承も残る。別当は古くは会津雀林(すずめばやし)(現福島県大沼郡会津高田町)の法用(ほうよう)寺、次いで会津一(いち)ノ戸(と)(現同県耶麻郡山都町)の薬師寺が勤め、16世紀には中津川(なかつがわ)の岩蔵(がんぞう)寺(現飯豊町岩倉神社)と会津永井野(ながいの)(現会津高田町)の蓮華(れんげ)寺が争ったが、近世には蓮華寺が別当であった。宥明は同寺中興開山とされ、文禄四年(1595)領主蒲生氏郷から社領50石の寄進を受けるなど、当山の整備を進めた。 元禄期(1688~1704)を境に修験色は弱まり、稲作信仰と成人儀礼を中心とする庶民信仰の形態をとるようになり、置賜地方・会津地方では13~15歳で参詣してはじめて若衆組に入ることが許されたという。また稲作信仰では種蒔山のイナゴハラに自然発生したと信じられている水稲オヤマシネに対する信仰が中心となり、たとえば山開きが旧暦8月1日(210日前後)とされるのは、修験道の心身錬成の名残であると同時にオヤマシネの成熟期がこの頃であり、初穂を捧げに参詣したためと考えられている。 登拝口は表参道である会津側の一ノ戸口と弥平四郎(やへいしろう)(現耶麻郡西会津町)、越後側には滝谷(たきだに)口(現新潟県新発田市)、出羽側では長者原(ちようじやはら)口(現小国町)と米沢道ともよばれた中津川の岩倉(いわくら)口(現飯豊町)の五つがある。岩倉口からは白(しら)川沿いに岳谷(たけや)・大日杉(だいにちすぎ)と登り地蔵岳に出る。地蔵岳から南西に向かい、一ノ戸口からの道と切合(きりあわせ)で合流、尾根伝いに北西に向かい、草履塚(ぞうりづか)・御秘所(おひそ)と経て山頂に達する。近世には岩倉口を出立するとまず不動堂があり、この手前で水垢離をとり、岳谷には口留番所があって、岩倉村伊藤家が口留番役を勤めていた。 地蔵岳中腹には御田明神を祀る地蔵堂があり、ここで持参した米をまき、万作・取木・漆木の三種の枝を差込んで田植のまねをするが、「万作とれてうれしい」の語呂合せという。 頂上には護摩堂、宿泊できる石室があり、石室の御堂で手をよく洗い、口をすすいで本殿に参拝した(「村史なかつがわ」など)。 参照:日本歴史地名大系 飯豊山
https://w.atwiki.jp/sexyvoice/pages/246.html
日曜の昼下がり。郊外の大きな公園。 家族連れが弁当を広げ、子どもが駆け回りカップルがバトミントンをする中、バーベキューとビールで 満腹になったオレは、幸せな昼寝で懐かしい夢を見ていた。 「ロボーッ!!」 そんな風に呼ばれてたっけ。不思議な冒険をして会社休んで、オレも若かった。 「ロボってば~!!」 銃撃、宇宙人、誘拐、幽霊! 呼ばれたら、全速力で助けに行くんだ。大事な友達。大事な……ニコ。 ……え、まさか、ニコ?? 何年かぶりで思い出した名に驚いてハネ起きると、どーんっと何かに押し倒された。 ハアハアと荒い息でべちゃべちゃに顔を舐めまくってくるそれは、もちろんニコ。 ……じゃなくて! 「わ~??」 「ロボ!こらヤめるのよ~、ロボ!」 ……犬~?? のしかかっていたのはフサフサの大型犬で、飼い主らしい4,5才の女の子が綱を 引いたぐらいでは全く動じない。 それでも、やっとオレが首輪をつかまえて顔を離すと、彼女の 「おすわり!」 の声でバカ犬は腰を落とした。おいおーい、敷物に泥足で乗りやがって! 「ごめんなさい、おじさん! つかまえてくれてありがとう!」 「もぉ~。おじさんびっくりしちゃったよ。 こらロボ!逃げたらだめだろ!」 バカ犬の頭をぐりぐりと撫でると、ワホ!とないた。 踏まれてプキーと鳴ったおもちゃも、畳んであったベビーカーも足跡がついて酷いありさまだけど、 小さな女の子を怒っても仕方がないしなぁ。 「いつもはいいコなの。さっき急に、走りだしちゃって」 「ふーん、どうしたんだろうねぇ。 おうちの人は近くにいるの、か、なぁ……」 「サチコ~? またロボがご迷惑かけてるの?」 「あ、ニコママ~」 犬のロボをオレの手に残したまま、サチコちゃんが駆け寄った人影は、今度こそ、本当にニコだった。 「知ってるヒトー??」 「にんげんなのにロボなの?」 「あのね、最初はボロボロだったからボロってつけたんだよ、サチコが。 でもママがね、それならロボにしたらーって。 そういう顔だからって」 甲高い子供の声で話し続けていたサチコちゃんが、やっとロボとのボール遊びに行ってくれて オレ達は2人になった。 「久し、ぶりだね?」 6年ぶりかな。 「うん。この辺に住んでるの?」 「いやぁ、友達が近くに住んでて。ホラ、シリウス覚えてる? オレは今日初めて来たよ~。午前中はあっちでバーベキューしてさ」 「うちはロ…犬の散歩で時々来るんだけど、今日は駐車場混み混みで、結構待っちゃった」 当たり障りのない会話、こんなの初対面みたいだよ。 「前の家、取り壊しちゃったんだよ」 知ってる。一度行ったから。 「オレの住んでたアパートも、もうないし……」 地蔵堂も。 そう言いたかったけど、多分ニコも知っていることだから飲み込んだ。 でも建物なんかどうだっていい。 横を向けば何よりも変貌した、大人になったニコがいるのに。まぶしくてオレは前ばかりみていた。 ロボとボールをとりあうサチコちゃんが、ニコに手を振る。応えて動くニコの左手だけが、今のオレの目に入る 全てで……きれいに塗ったマニキュアが、やっぱり知らない娘みたいだった。 「いい子だね。ちゃんと挨拶できて」 「そーお?生意気よー。 もう一海ちゃんと2人で、誰に似たんだろうって」 じゃあやっぱり、ニコに似てるんだよ。 と、お決まりのオチをつけて笑っていたらニコの携帯に着信が来た。機種を変える度、一応ねって 出してた通知が、宛先不明になったのはいつの頃だったっけ。 「あ、パパ?」 旦那さんからか。オレは急いで立ち上がった。 「うん居た居た。ロボ目立つも~ん。あ、ロボっていえば、ちょ、ちょっと待って」 立ち去ろうとしていたオレに、電話口を抑えたニコが声をかける。 「うちの家族、会っていかないの? 一海ちゃん変わらないよ、綺麗だよ~」 まだそれで、釣れる様に見えるのかなオレ。 「荷物番だったからさ、もう戻らないと」 「じゃあ、携帯の番号……」 せっかくニコからそう言ってくれたのに。オレは頭を振った。 もう会えないよ。 ただの友達だとか、そんなこと旦那さんも聞きたくないでしょ。自分の知らないニコを知っている男なんて、 不愉快に決まってる。何の権利もないオレですら、顔も知らない旦那に妬いているっていうのに。 「そっか。じゃあ、さよならだね」 淋しそうに、でも悟った顔でニコが呟く。 「うん。さよなら。元気で」 せめて、いつものポーズでビシッと指を立てた。 「ロボもね」 ワホ!そっちのロボが返事をした。 強がって笑顔で別れたくせに、荷物のところまで戻りながらオレは泣きそうだった。 どんなつもりで名付けて、毎日呼んでいてくれたんだろう、ロボって。 なんでオレは忘れていたんだろう。14才だったニコ、楽しいことだけ考えていた時間のオレ達。 そしてもう触れない綺麗な指。 ……してなかったなぁ、結婚指輪。ん? 待てよ? あの子何歳だ? サチコって聞いてもう、ニコの子だって思いこんでたけどニコが今20才?? 6年ぶりだからって、5才の子がいていいんだっけ? いやママって呼んでた、うん。 『ニコママ』って……。で、ロボって犬につけたのが『ママ』?? 「ニコ~!!!」 大失敗に気づくなり、オレは全速力で走り出していた! 並んで座ったベンチの前を走り抜け、2人と一匹が去っていった方角に走り続ける。 「ニコ~、サチコちゃんのお母さんは~っ」 オレの脚で追いつかないなんて。 「ニコ~!!」 聞こえてる筈なのに。どこかに隠れてしまったんだろうか……と、立ち止まったところで今度は後ろから、 突き倒されて芝生に転がった。 ロボ……またお前かっ! 「ほらロボ、お座り! ……もう、勝手に追い越してったくせに、恥ずかしいなぁ大声で」 ああこれだよ、さっきのニコに足りなかった懐かしい、偉そうな感じ! 「ニコ、さ、サチコちゃんは」 「アタシの子じゃないからね!!」 2人の声が重なった。 芝生の上、ロボと並んでお座りのオレと、腰に手を当てて見下ろすニコ。 「サチコだけど! アタシの子じゃないからね! ……フツーそんな勘違い…」 「してたぁぁぁ」 「ばっかじゃないの?ハタチだぞアタシ!!」 だよね。ニコが飼ってたってことは家族で飼ってたんだから。犬の幸子。 一海ちゃんが同じ事考えたって不思議じゃない。 もうオレは笑いがとまらないのに、ニコは笑ってくれなかった。 「……ロボは?」 「えー?」 「ロボは家族と来てるンでしょう? 赤ちゃんが居て。……奥さんも。 だから、もうアタシとは会えないんだなって思ったのに。どーして戻ってきたの??」 赤ちゃん? 奥さん? あ、あー。 「結婚して子供がいるのはシリウスだよ~。オレはヒマだから、くっついて来ただけ」 「じゃあ何でそう言わないのよ!!」 「聞かなかったでしょ~??」 2人でロボの足跡を拭いた時、そうか、ベビーカーだのおむつだのいかにも赤ん坊連れな荷物で、 敷物だってディズニーものかなんかで。 ニコも戸惑ったかもしれないけど、突然の再会にてんぱってたオレは、そんなことに気づく余裕がなかった。 大体、自分のじゃないから汚したら怒られるんであって…… 「あー!!」 「何、大きな声っ」 「荷物ほったらかし、怒られるよー。 オレ戻らなきゃ」 でも、今度こそアドレスの交換と再会の約束を忘れずに。 サチコちゃんに呼ばれてきたらしい一海ちゃんや、林家のご両親ともちょっと挨拶なんかして。 さっき涙ぐみながら戻った道を、今度は鼻歌にスキップで引き返した。 案の定、先に戻ってたシリウスの奥さんに叱られたけど、謝ってる間もずっとニヤニヤしてたかもしれない。 さて、ニコとのデート(だよね?)はどこに行こう。 30才にもなって、それなりにスキルを上げたところをみせないと~、とじたばたしていたのにニコからの メールで行き先はあっさりと決まった。 『よっちゃんに会いたかったらココへ』 *添付地図 そーゆーことは先に言ってよね。 ****** 犬のロボは、オレの匂いを知っていたのかもしれない、と並んで歩くニコが呟く。 会わなくなっても、うちから持ち出したがらくたあれこれやMAX小切手、オレがあげた寝袋、一緒に持って 歩いた鳥かごetc……。いろんなものが林家には眠っていて、サチコちゃんが引っ張り出してはロボに与えて 遊んでいたからって。 だとしたら、オレ達はやっぱりもう一度出会う運命だったんじゃない? それとも、サチコちゃんがボロボロの仔犬を拾ったあたりからまさか、プロフェッショナルな企みに 操られたりしてるんだろうか?怪しい予感にオレは、ゾクゾクと身震いをしていた。 そして事実、一歩違う路地に呼ばれて入ると、世界はやっかいな『事件』に充ちていて……。 ****** 2人はスパイ! セクシーボイスアンドロボ(×2)! ワホ! 「おーいロボ!ご馳走だ! お前じゃねぇよ、お鼻の利くお犬のロボ様だよっ」 「よっちゃ~ん。酷いよ~」 「悔しかったら捜しもの嗅ぎ分けてみろっ」 やっぱり巻き込まれた騒動の真相はほろ苦く、スパイ犬まで連れたニコとオレは走り回らされて、 お互いを語る時間なんてほっとんどなくて。 サチコちゃんのママが、一海ちゃんじゃなくって雪江さんだったこと。 ……つまりニコとサチコちゃんは、15才年の離れた姉妹なんだと、オレが知るのはもうちょっと後のことになる。 ==終わり==
https://w.atwiki.jp/sexyvoice/pages/249.html
2-299様 無題 の続き それは一海ちゃんのこんな一言から始まった。 「ねぇニコ、あんたの彼氏昨日合コンしてたわよ。」 気付けばあたしの足はロボの家へと向かっていた。 頭に血が上りすぎてあのあと一海ちゃんとどんな会話をしたかよく覚えてないけど とにかく昨日居酒屋で合コンをしているロボを見かけたらしい。 一海ちゃんはボーイフレンドと一緒だったからロボに声をかけたりしなかったけど 男女5人ずつでテーブルをはさみ、明らかに合コンだったと言っていた。 別にただの合コンだったらあたしも少しは目をつぶる。 でも昨日はオタク仲間の会合があるからどうしても会えないって言ってたじゃん。 嘘つくなんてひどい。許せない。 ロボの家に着くなり、あたしはノックもせずに玄関をバタンと勢い良く開けた。 「うわぁ~、びっくりしたぁ~!ちょっとニコぉ、どうしたの~?」 机に向かってステテコ姿でロボットをいじっていたロボが驚いた表情でこっちを見ている。 言いたい事がいっぱいあるのに胸がつまって言葉が出ない。 すると言葉の代わりに涙がぼろぼろと溢れてきた。 「ちょっといきなりどうしたの~?!俺なんか悪い事でもした?!」 「ロボのばかっ!嘘つきっ!女の子だったら誰でもいいんだっ?! あたし、あたし、ロボだったからこの間…」 そう言いながら、初めてロボと結ばれた日の事を思い出していた。 「えっ?女の子って…、あっ!ま、まさか昨日の合コ…ぁっ!」 慌ててロボは自分の口を押さえた。 「もういい!!」 それ以上聞きたくなくてロボの家を飛び出した。 やっぱりそうなんだ。 一海ちゃんの見間違いかもなんて淡い期待を抱いてたあたしがバカだった。 ロボはあたしを追い掛けようとアパートの外まで飛び出してきたけど ステテコ姿の自分に向けられた近所の人たちの視線に気付いて 結局追い掛けては来なかった。 「ニコォ~、ちょっと待ってよぉ~…。」 遠くの方でロボの声が聞こえたけど、あたしは振り向きもせず 泣きながら家まで走って帰った。 それから一週間、ロボと一切連絡を取らなかった。 かかってくる電話にも出なかったし、家に来ても居留守を使ったりした。 さすがにうちの家族も心配したみたいで、 「ニコ、男なんて合コンの一つや二つ、行くものよ。」なんて一海ちゃんはフォローしてたけど、 あたしは合コンなんて事より嘘をつかれた事がショックだった。 まぁ今思えばちょっとの言い訳くらいさせてあげれば良かったかなと思うけど あの時は怒りと悔しさと悲しさと色んな感情が混ざっていてそんな余裕なかった。 ちゃんとロボの話も聞けば良かったかな。 一週間も経てばさすがのあたしも怒りは多少治まっているけど 徹底的に無視してしまった手前、ロボと連絡を取るきっかけが分からなくなっていた。 あ~、どんな顔してロボに会えばいいのか分からないよ。 それから数日後、あたしは思い切ってロボの家に行ってみる事にした。 行ってしまえばどうにかなると思っていたのかもしれない。 だけど。そこにロボの姿はなかった。 鍵がかかっていて中には入れなかったけど 玄関のガラス戸から見えた部屋の中の景色に見覚えがあった。 胸の奥がぎゅっと痛くなるようなこの感じ。 そう、ロボが昭子さんのところに行ってしまった時と同じ状況だった。 ロボの姿はなく、ロボットたちにはキレイに布がかけられていた。 電話も何度もかけてみたけど圏外だった。 それから毎日のように学校帰りにロボの家に行ったけど あいかわらず帰った形跡もなく電話も一向につながらなかった。 ロボ、一体どこに行っちゃったの? あたしがあんまり意地張りすぎて嫌いになっちゃった? 誰か違う人のところへ行っちゃったの? 一方的に怒ってしまったけど、本当は何か理由があったのかな…。 やっぱりロボともっとちゃんと話し合えば良かった。 ううん、ロボはきっとあたしと話そうとしてくれてた。 だからあんなに無視しても毎日会おうとしに来てくれてたんだよね。 なのにあたし最低だ…。 せっかくロボと再会する事ができたのに こんなつまらない事でまた離れ離れになるなんてイヤだよ…。 ロボ、会いたいよ…。 ロボの家の玄関の前にしゃがみこんで泣きべそをかいていると 後ろから不意に誰かが話し掛けた。 「あれ?もしかしてニコちゃん…?」 振り返ると体格の良いメガネをかけた男の人が立っていた。 「一回この家で会った事あるけど覚えてないかな? あ、それともケロ山って言ったら分かるかな?」 ケロ山さん…、そうか、思い出した。 お歯黒女を探す仕事を依頼された時 地蔵堂の社長に無理矢理持たされた100万円をどうしたらいいか分からなくて とりあえずロボの家に行ったんだ。 その時確かにこの人に会ってる。 あれ?でも実家に帰っちゃったんだーって ロボ寂しそうに言ってなかったっけ? 「この間はごめんねー、急に須藤借りちゃって。 久々に上京して張り切って合コンしようと思ってたら どうしても男の人数が足りなくてね、 須藤はニコちゃんがいるから裏切るような事はできないって言ってたんだけど 結局無理矢理参加してもらっちゃったんだよね。」 「あ…そ、そうなんですか…。」 「でも安心してね。須藤のやつ、最初の自己紹介で 『俺には既に愛する人がいます!罪深い男ですみません!』 なんて宣言しやがって、浮気のうの字も見当たらないからさ。」 話を聞きながら涙がぼろぼろ零れた。 ロボが合コンに行った本当の理由に安心したのと 今すぐロボに会いたいという気持ちが押さえられなくなっていた。 その時。 「ちょっとちょっとお~! なんでうちのニコを泣かしてるのぉ~!!」 大荷物を抱えたロボが立っていた。 「何言ってんだ。泣かせてるのはお前だろ。 あ、そうだ。俺な、もう実家に戻るから それの挨拶しに来たんだ。楽しかったぜ。 また上京した時はよろしくな。それじゃ。」 そう言ってケロ山さんは帰って行った。 その後ろ姿に大きく手を振り、その姿が見えなくなるとロボはこっちに振り向いた。 「…さ、中に入ろ。」 部屋の中に入り、しばらくの沈黙の後ロボが口を開いた。 「ニコ…、本当にごめん!嘘ついて本当にごめんなさい!」 ロボは床に頭を擦りつけ土下座をしていた。 「…もぉっ!ずぅっとどこ行ってたのよっ!! またいなくなっちゃったと思って…あたし、あたし…」 一旦止まっていた涙が堰を切ったように溢れだした。 あたしにとってロボがあたしの世界の中に存在するという事が こんなにも何事にも代えがたい事だったんだと改めて思い知った。 ロボはあたしの怒りのポイントが自分の想像と違う事に戸惑っているようだった。 「ぇ…?あ…、うちのかぁちゃんがさ、地元でカン様ファンの支部長やっててさ… この間年に一度の大きなオフ会があったみたいで イベントの目玉でカン様のそっくりさんとしてお前も来い!って。 ほ、ほら、あのかぁちゃんだから断りようなくてさぁ…。 向こうからもニコに連絡しようと思ったけど 田舎すぎて圏外で…、って言い訳だよね。ごめん…。」 「…あたしも…、あたしもごめんね、ロボ。」 今度はあたしが謝る意味が分からずロボはきょとんとしていた。 「あたし…、ロボに言い訳させる隙も与えなかった。 ちゃんと話し合えばこんなに時間のかかる事じゃなかったのに。 それなのに勝手にロボのせいだって決め付けて 勝手にロボがまたいなくなっちゃったとか騒いで…。 あたしってサイテーだ…。」 泣きじゃくりながら話すあたしをロボがぎゅっと抱き締めた。 「そんなに自分を責めないの。ニコは最低なんかじゃないよ。 元はと言えば俺が全部悪いんだから。 いくら人数合わせの合コンだからってニコを心配させたくなくて 嘘をついた俺が全部悪いんだ。 ニコにそこまで思わせちゃって本当に反省してるよ…。 本当にごめんね…。」 あたしを抱くロボの腕に力が入り、 耳元で聞こえるロボの声が少し鼻声がかった気がした。 「もう絶対嘘はつかない。約束する。 …それから、この間ニコの事ずっと大切にするって言ったでしょ?覚えてる?」 ロボは腕を緩め、少し赤くなった鼻をすすりながら笑って言った。 覚えてるに決まってるよ。 初めてロボと結ばれた日の事はこれからも忘れない。 あたしはロボの目を見つめ黙って頷いた。 「もう何も心配しないで。ずーっとニコの傍にいるからさ。」 暖かい胸の中に包まれながらあたしはこんな事を考えていた。 この広い世界の中、たくさんの人たちがいる中 どうしてあたしはロボと出会ってしまったんだろう。 ロボじゃない誰かとだったら、こんなにも胸が締め付けられる事もなかったんじゃないか。 平凡な毎日もこんなに今ほど輝いて見えなかったかもしれない。 ちょっとした奇跡の積み重ねであたしたちは出会ってしまった。 運命なんていうと大げさかもしれないけど この奇跡のような運命に身を委ねよう。 あたしはずっとロボについていく。 うぅん、何度離れたって絶対にまた巡り合うんだ。 そんな勝手な事を思いながらロボの胸に顔をうずめて ロボがここにいるだけで今のあたしは幸せだと感じていた。
https://w.atwiki.jp/sexyvoice/pages/259.html
「ただいまー」 「おかえり。どうしたの?そんなに急いでー」 母の言葉を背に階段を駆け上がり、自分の部屋に入ったニコはベットに倒れ込んだ。 そっと手で唇に触れる。 あたし、キスしたんだ……。生まれて初めてのキスを。 相手はあのロボだ。 ロボと会わなくなって3年が経っていた。 その間、あの美容院でも商店街でも公園でも なんとなく通ったロボの家の前でも出会うことがなかったのに ある日、何かに導かれるように行った、長い間主のいない地蔵堂の前でニコとロボは再会した。 「えーっ!本当にニコォ!?」 お互いものすごく驚いたけどロボは以前と変わらない笑顔で言った。 「久しぶりだね、ニコ。元気だった? ちょっと大人になったー??」 それからふたりはまた会うようになった。 家でロボットアニメ観たりとかフィギュアの買い物に付き合ったりとか 色気もなにもあったもんじゃなかったが ニコの心の中ではロボの存在が前よりもっともっと大きくなって ずっとそばにいたいと思うようになっていた。 自分のことをどう思ってるのか考える時もあったが 聞くのは怖かったし、もう少しこのままでもいいかなと思っていた。 ロボは帰りが遅くなった時は暗い夜道は女の子一人じゃ危ないからと いつも家の近くまでニコを送っていた。 「ありがと。もうここでいいよ。じゃあね」 「ねぇ…ニコ」 「えっ」 ふいに呼びとめられ立ち止まると腕を掴んで引き寄せられロボに抱き締められていた。 「ロボ……!?」 ニコは驚きつつもそのままロボの腕の中にいた。 自分の高まる心臓の音と重なるように聞こえる彼の早い鼓動を聞きながら。 「ニコ。俺、ニコのことが好きだ。また出会ってからニコのことばっかり考えてる」 思わぬ告白にますます心臓の音が早くなる。 「……ニコは、俺のことどう思ってる?」 ニコも今の素直な気持ちをロボに伝えた。 「あたしもロボが好き。大好き」 抱きしめていた腕が緩み、ニコを見つめた。 「本当に~!?嘘じゃないよねっ?信じていいよね??」 「そんな大事なこと、嘘ついてどうするのよっ」 ニコは少し怒ったように頬をふくらませた。 「ごめん。嬉しくてさ、つい……」 ごめんねと言いながらニコの頬に優しく触れ……摘んだ。 「痛ーいっ、何すんのよ!もう」 ロボの手をひきはがし、またもや膨れっ面のニコをロボは笑いながら再び引き寄せた。 ニコは近づいてくるロボを感じながら瞳を閉じた。 月明かりの下、二人は唇を重ねた。 休日、ロボの家へ行くためニコは身支度を整えていた。 そんな彼女を部屋の入り口にもたれて姉の一海が意味ありげな視線を送っていた。 「一海ちゃん、なんなの。何か用?」 「んー、用っていうかさぁ……。ニコ、今日はデート?あんた彼氏できたんでしょ?」 「な、何を突然……」 何かを知っているらしい一海にニコは内心焦る。 「見っちゃったんだよね~。この前。ニコとあのオタク男」 この間、学校帰りにロボの部屋に寄って家までいつものように送っくれた。 別れ際、キスをせがむロボに今日はまだ日も暮れてなくて明るいし 近所の手前、誰かに見られたらと拒んだのだが結局、根負けしてキスを許してしまった。 それを一海に目撃されていたのだ。 「まさか、妹のキスシーンを目撃するなんてねぇ。それも相手があの男……」 ニコはロボとの交際に一海が反対するのではと思った。 しかし 「まあ、恋愛は自由だからね。あのオタク男だったら モテないだろうし、浮気してニコを泣かすなんてことないだろうから」 一海の言葉に少々複雑なニコだったが、一応姉なりに心配しつつも認めてくれたのだろう。 「で、ニコ。あんた達、どこまでいってるの?」 「ど、どこまでって……」 「その様子じゃ、まだキス止まりね」 そう言うと一海は自分のタンスの引き出しの奥から何やら小さな箱を取出しニコに手渡した。 「一海ちゃん、これって」 「うん。コンドーム」 事もなげに一海は言った。 「いい、ニコ。避妊はちゃんとしなきゃダメよ。 男のほうにだけ、任せといてもダメ。女だってコレを持っておくべきなのよ」 「そうなの?」 「自分だけがよかったらいいなんて男だったらやめときなさい。男なんて勝手なんだから!」 「彼氏とケンカでもしたの?一海ちゃん」 「うん、そう…って、あたしのことはどうでもいいの!」 図星だったらしい。 「これからいろんなことニコも経験をすることになるのよ。 恋ってどこかアンフェアなとこがあって、相手の言動や行動に一喜一憂して 自分ばっかり焦って損してる気がして。でも、お互いそう思っててそれが 案外幸せだったりするんだよね。実は甘えられてるんだって」 今まで全く恋愛経験のないニコは経験豊富な姉の話に耳を傾けていた。 「…別に、今日帰ってこなくてもいいのよ」 「え」 「子供じゃなくて普通の男女の付き合いをしてるんだったら……ねえ? だから、はいっ、コレ、持っときなさい!」 妹思い?の姉はその小さな箱をニコのカバンに押し入れ笑顔で彼女を送り出した。 こんなの持ってるのロボに見られたら、なんて思われるだろう……。 ニコは変な汗が背中に滲むのを感じながらロボの部屋へ向かった。 ロボの部屋で少し遅めの昼食をとり、ニコは台所で後片付けをしていた。 「ねぇ、ニコー。マックスロボの続き、観るー?」 「えーっ、またぁ。まあ、いいけど。わりとおもしろいし……」 ニコの意外な台詞にロボはふふーんと得意気な顔をした。 「あたし、コーヒー入れてくるね」 再び台所へ戻ったニコを眺めながら 「俺って、幸せ者だよなぁ」 噛みしめるようにロボは呟いた。 その時、携帯の着信音が聞こえてきた。 「ニコー、携帯鳴ってるよ~」 「あっ、ごめん、カバン取ってくれるー?」 ロボはそばにあったニコのカバンを手に取った。 しかし、急いで渡そうとしたためか勢い余ってひっくり返してしまった。 「わ~~!!」 あせりながら、とりあえず携帯をニコに手渡した。 「もしもし、あっ、お母さん」 ロボはひっくり返したニコの持ち物を拾い集めていた。 リップにブラシ、手鏡…。やっぱり女の子だなと思っていたロボだがある物が目にとまった。 「うん、わかった。じゃあね」 携帯を切り、ロボのほうを見ると何かを手にし固まる彼の姿があった。 「ん?……あれはっ!!」 それを思い出したニコは急いで走りより、ロボの手から奪いとった。 「……なんでニコが、そんなもの持ってるの?」 誰がどう見てもあのときに使うものにしか見えない。愛し合うふたりが使う……。 「別に深い意味はないのよっ!一海ちゃんが持っときなさいってくれたのっ」 「あー、一海ちゃんが……?」 なぜとは思ったが押し黙って俯いてしまったニコになにも聞けず ふたりの間に微妙な重たい空気が流れる。 ロボはニコに気づかれないように平静を装う。 この状況はやばい。いくらニコがアレを持っていたからといって ここでニコを押し倒したりしていいわけじゃない。 自分だって男だ。したくないなんていったら嘘になる。 でも、そんなことをしたら嫌われるだけだ。 大事な、大切なニコを怖がらせたくない。 雰囲気を変えなくては、ニコだって気まずいはずと ロボは悶々とする気持ちを振り払うかのように テレビのスイッチを入れマックスロボを流し大声で歌いだした。 驚いたニコだったがロボが自分に気を使ってくれたのがわかった。 ロボの優しさがニコは嬉しかった。 日もすっかり落ち、外は暗闇に包まれていた。 ニコはその日はずっとロボの部屋で過ごし、夕食もロボと一緒に食べた。 「ニコ、もう遅いから送っていくよ」 「え~、まだ大丈夫だよ。さっきの電話、お母さんからで今日はお父さんと ふたりで出かけて帰りが何時になるかわからないって言ってたから (一海ちゃんがうまく話しつけてくれると思うし)……少しぐらい遅くなっても」 微かにロボが動揺したのをニコは見逃さなかった。 まずいことを言ったのかもしれない。でも、ロボともっと一緒にいたいと心の底から思っていた。 昔とは違う。一海の言うとおり一人の男と女として付き合っていたら、いずれは……。 「でも、お母さん達、もう帰ってるかもしれないよ」 「ロボ。あたし、自分が言ったことの意味ぐらいわかってるつもりだよ……?」 「ニコ……」 それでも戸惑っているロボを見て、ニコは後悔した。 「(言うんじゃなかった……) ごめん、変なこと言って。あたし、帰るね」 ニコは立ち上がり、カバンを持つと玄関のほうへ向かった。 「えっ、あ、ニコ!待って!」 ロボはニコを引き止めると後ろから抱き締めた。 「そんなことないよ。変なことなんて言ってない。本当は、俺も…俺も……ニコが欲しい……」 「!?」 ロボは抱き締めていた腕を離すとニコを自分のほうへ向けた。 「ニコ。怒らないで聞いて?」 「なに?」 「あの…俺、ニコも知ってのとおりモテないオタクなんだけど その…全く経験がない訳じゃなくて……」 ロボは言いにくそうに言葉を続ける。 「他の男に比べたら少ないと思うんだけど。だから、あの初めてって人 相手したことなくて……。ニコにただ苦痛を与えるだけなんじゃないかって怖いんだ」 「ロボ……」 「俺のほうこそ変なこと言って、ごめんね。怒った?」 不安そうに自分を見下ろすロボにニコはううん、と首を振り 両手で彼の頬に触れ、少し背伸びをしてキスをした。 「ロボのそういう正直なとこ、好きだよ。あたし」 「ニコ」 「痛みも喜びも優しさもロボだけがあたしに与えてくれるの。 大丈夫だから……。だから、あたしをロボのものにして」 その言葉に決心したようにロボは頷いてニコの手をギュと握り囁いた。 「ベットへ行こう」 ベットにニコを座らせ、隣に自分も並んで座った。 「ニコ」 緊張ぎみのニコに軽くキスをして洋服のボタンに手をかけた。 「あの、あたし、自分でや……」 「いいから、俺にやらせて」 ニコの言葉を制して、ロボは慎重にボタンをはずしていき服を脱がせた。 彼女を抱きしめるようにして背中に手をまわすとブラのホックを外して取り除く。 優しくキスをし、おそるおそる舌を差し入れゆっくりとニコの身体を横たえていった。 「ん…あぁ」 初めての大人のキスにニコの吐息が漏れる。 ロボはニコのスカートを引き下ろすと自分も下着以外の服を素早く脱ぎ捨てた。 耳たぶから首筋へと唇を這わせ、段々と下へと降りていく。 恥ずかしさに胸を覆っていたニコの手を退ける。 「あぁ、いや……」 両の手首を掴んでシーツに押し付けるように拡げ、あらわになった胸の先端を口に含む。 ビクッとニコの身体が震える。それに構わず、舌での愛撫に硬くなっていく小さな蕾を味わう。 「んんっ!……あぁ…や、ん」 ニコは経験したことのない疼きに身を捩る。 掴んでいた手を離し、両手で白く柔らかい胸を揉みしだきながらその中心を指で弄ぶ。 そのうち片方の手で背中、お腹と触れながら下へと這わせ お尻から太ももへと移りしばらく撫でまわした。 やがて下着の上から少し湿り気を帯びてきたそこにそっと触れた。 「感じてるんだね、ニコ」 「ロボ……」 潤んだ瞳でロボを見つめる。 ロボは下着を脱がせると彼女の一番敏感な場所を指で擦り、舌を押し当てる。 「!!いやっ…そんな……ダメ!ロボッ」 今までにない感覚にニコは体中すべてがおかしくなりそうだった。 ニコの快感を引き出そうとロボはひたすら愛撫を繰り返す。 「あっ、はぁ、はぁ」 ニコの呼吸が速まっていく。 「やっ!ロボ、あたしっ…あたし……いや!あ、あぁーーーっ!!」 一瞬、ニコは頭が真っ白になった。 はぁはぁと荒い吐息を漏らすニコの髪に口づけロボは優しく撫でる。 「ニコ」 「ロボ…あたし……っ」 「大丈夫だよ」 震えるニコの身体を抱き締めながら、ロボは自分自身も我慢しきれなくなっていた。 「ニコ。もう、いいかな」 ロボのいわんとすることを理解したニコは小さく頷いた。 「アレ、あたしの……」 「あ、うん。あるから、ちゃんと」 そう言うとベットのそばの引き出しからコンドームを取り出した。 「持ってたんだ」 「うん、まあ…その、いつかニコとこうなったときのためにというか」 ロボはバツが悪そうに言い、ニコに背を向け準備をした。 バカ正直に答えるロボにニコにちょっとだけ笑ってしまった。 「痛かったら、言ってね」 「うん」 「いくよ。入れるね……」 そう言ってニコの中に入ってきた。 「う、あ……いっ…た!……痛いっ!!」 あまりの痛みに腰が逃げそうになるのを我慢してロボにしがみつく。 「ニコ、大丈夫?ごめんね。……もう、全部入ったよ」 力を抜いて大きく深呼吸をする。 「うん、あぁ…はっ、大…丈夫。……嬉しい、ロボとひとつになれて」 「俺もだよ……」 軽くキスをするとロボはゆっくりと腰を動かし始めた。 「あぁ…あっ、はっ、はぁ」 耐え切れず漏れるロボの声が耳に届いて閉じていた目を開けた。 少し汗が滲む彼の額に触れる。 「ロボ、気持ちいい……?」 「うん、いいよ…ニコのなか、すごく気持ちいい……」 幾度となく口づけ、舌を絡ませながら動きを速めていく。 ロボの求めるままにその動きに身を委ねニコは切なげに、ときに大胆に声をあげる。 「んっ、あぁん…や、ロボ、あぁ……やあっ!!」 まだ少し残る痛みとそれとは別に生まれ始めた快感と ロボへの愛しい気持ちで涙が溢れてきていた。 「ニコ、俺、もう……っ!好きだよ…好きだっ…」 「あたしも好き、ずっと一緒に……!」 ロボが果てたのと同時にニコも意識を手放した。 「ん……」 カーテン越しに降り注ぐ朝の日差しにニコは目を覚ました。 「あれ、ここは……?」 隣に人の気配を感じ、視線をやるとそこにはロボの寝顔があった。 慌てて身体を起こすが自分が何も着ていないことに気づいて焦る。 ベットのまわりにふたりの衣服が散乱していて。それが昨夜の出来事を物語っていて。 ニコは昨夜のことを思い出し体中が熱くなるのを感じる。 とりあえずロボが目覚める前に服を着ようとニコが思った、その時、背中を指先でなぞる感触がした。 「うひゃあぁ~~~!!」 振り返るとロボがニヤニヤとニコを見ていた。 「もう~、何すんのよっ!びっくりするじゃんっ」 「おはよう~ニコ♪」 起き上がりニコの頬にキスをした。 「わーやめてよっ!」 「え~、なんで~?俺たち昨夜……。昨日のニコ、あんなに可愛かったのに」 ニコは言わないでと真っ赤になって耳をふさぐ。 「ねぇ、恥ずかしいの?」 耳元でロボは囁く。 「ロボッ!そうやってからかって、あたしの反応見て楽しんでるんでしょ!? フェアじゃないよっ、それって。ずるいよ、ロボばっかり」 「そんなこと……ちょっとはあるけど」 楽しそうにロボは笑った。 「あたし、起きるから、ロボ向こうむいてて」 「へっ!?どうして?」 「だ、だって、あたし裸だし……」 「いや、そんな、今さら」 「もう朝だし明るいんだよ?やっぱ恥ずかしい…よ」 少し困ったような、はにかむような表情のニコがロボは可愛くてしかたがない。 「もう~、ニコッ、その顔、俺にとっては物凄く反則だ~。もう一回したくなっちゃうだろっ!」 「え、ちょっ……あたし…そんな」 ベットに組み敷かれロボの熱い眼差しに胸のドキドキが止まらない。 と、ロボがぷっと吹き出した。 「うっそ」 「な!?」 「ニコが大事だから、最初からそんな無理なことしないよ。でも、次はニコの持ってるアレ使いたいな」 またからかわれたニコはバカロボッと呟やき、ふんっと横を向いた。 ロボはそんなニコの顔を優しく、自分のほうへ向ける。 「だから、今はキスだけ、ね?」 そしてニコに熱く長いキスをした。 ニコは思った。恋ってやっぱりアンフェアなのかな。 必ずどちらかの笑顔や優しさ、我が儘に負けて。 だけど、それでも相手を愛しく想わずにはいられない。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 終わり